2017年12月14日木曜日

誤嚥性肺炎に青雲がからむ

KKB朝の情報番組「かごとき」の今日の特集は「誤嚥性肺炎」。ゲストは当然愛甲先生だが取材先が青雲会病院で関係者が多数出演した。まず誤嚥性肺炎なるものの概要を外科の信号Drが解説し、その後は病棟で脳外科のポンシンDrや呼吸療法認定士を持っているリハビリのチクショウ君にエチキカNs、臨床工学技士フジキョーさんなども人工呼吸器につながれた患者さんを前に呼吸療法を語っていた。
で、卑近な例として愛甲先生自身が誤嚥性肺炎にかかっていたんだとレントゲン付きで解説をし、その画像も提供していた。「何か調子悪いナアと思いながらもゴルフに出かけコースを回るのもきつく入院する羽目になったんだ」と。
医者も案外自分の病状の診断は遅れがちなるもので私も10年前の頸椎症、2年前の帯状疱疹など症状や所見からすぐには診断が付かず結論が出たのはしばらく経ってからだった。

肺炎は高齢者の死因では2位になり、今後高齢者はまだ増えるからますます重要な疾患になってくる。ワクチン接種、口腔内の清潔、胃液の逆流を防ぐなども重要だが基本、体力が弱らないようにすることだ。しかしどんなに頑張っても高齢者は最終的には肺炎がらみで亡くなることが多い。「肺炎は老人の友」とは有名なウイリアム・オスラーの至言で「肺炎は免疫力が自然に低下した高齢者に多く、発症し老人をそう苦しませることなく、安らかな死へと導いてくれるという意味だ。今回外科や脳外科のDrが肺炎がらみでTVに登場したのもそれだけ科を選ばず多くの患者に関与する疾患だということである。私も90才までは生き延び、その後肺炎を数回はクリアし100才くらいで老衰か肺炎で静かに眠るように死んでいくのが理想かなと思ったことだった。

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