朝礼でのスピーチは山守Drだった。タイトルは「歯が溶ける酸蝕症を知っていますか」というもの。かつては職業病だった酸蝕症が食習慣、生活習慣の変化、高齢化などにより近年増加しており、大きな問題として注目されるようになったそうだ。そして酸蝕症に陥りやすい典型的なパターンを例示していった。
「毎日のジョギングのあとの水分補給にビタミンドリンクや黒酢ドリンクを愛飲している。口の中はカラカラ、汗をかいて脱水に傾いていると、唾液の分泌も減少している」
「部活中、熱中症予防のため、頻回に少量ずつスポーツ飲料を飲んでいる。頻回に飲むことにより、歯と酸との接触時間が増加、また中高生の場合、奥歯が萌出して時間がっておらずエナメル質がまだ脆弱」
「朝食は必ず健康のためグレープフルーツを食べ、直後に歯磨きをしている。柑橘系の果物は酸性度が高くエナメル質を軟化させる。そのタイミングでブラッシングするとエナメル質が削られてしまう」
「お酒はチビチビ飲むのが好き、つまみもいらない。酸と歯の接触時間が長く、酸蝕のリスクが増大、つまみを摂らないので唾液もほとんど分泌されない」
ふむふむ。それは気をつけないといけませんな。ところがー。
「仕事中に大好きなコカコーラゼロを飲む。ペットボトル入りになり少しずつ飲むのに便利→でも、少しずつ飲むことで酸と歯の接触時間が長くなり、結果的に酸蝕のリスクが高まっている」ときた。ここであちこちでクスクスという笑い声が。これって明かに私のことを指している。
で、対策はどうしたらいいかというと、
「酸性の飲食物を口にしたら、そのあとすぐに水やお茶を飲む。食事の後、すぐに歯を磨かない。まずは、お茶を飲み(水で口をすすぎ)。30分ほどたってからブラッシングを行う。ガム(キシリトール)を噛む。フッ素入りの歯磨き剤やジェルを使う」なんだそうだ。ふーむ、しかし心はゼロコーラが本当によくないのかという疑問でいっぱいだ。酸性度だ一番高いのがコーラだと図入りでも示されていた。
でも、私は9年間ずっと毎日飲み続けている。とっくの昔に酸蝕症になってもいいはずだがそんな兆候はなく困ってもいない。ホントかぇ〜、朝礼が終わって医局の冷蔵庫からゼロコーラを取り出しぐいっと飲んでいると、そこに酸蝕症退治の教祖が現れた。「あー、また飲んでいる」とばかりに私を指さす。そこをパチリ。へへーっ。
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