2015年12月19日土曜日

「青春の影」のKさん

朝は仕事がなかったので得意(?)の夜更かしで年賀状作りに励んだ。12月中旬に賀状作りを始めるのは久しぶりで、やればあっという間に骨格が出来、さらに課題だったゲンちゃんの「〇〇〇姿」がほぼ完成した。カールに見せると笑い出した。うん、受けてる。これはいい。これが出来ればあとは時間さえかければ出来るはず。今度は毎年恒例の年賀状でバタバタにならずに済みそうだ。「やってみな」と言いきかしただけのことはある。

午後からはちょいと久しぶりに麻雀で、面子は夕方まで福祉茸君、その後はダイボDrと交代であとはいつものメンバーだ。で、結果はというと、見せたまえDrの猛烈台風が吹き荒れこの面子での麻雀始まって以来の大勝となった。きっかけは見せたまえのドラ暗刻リーチをしたら4枚目が来て槓するとそれも槓ドラで親の倍満確定、これに福祉茸君が追っかけリーチで出した5索がロン牌で裏ドラも3枚乗り親のトリプル3万6千点でドボン終了の一局だった。マイナス90でどうにか被害を食い止めた福祉茸君の代わりに入ったダイボDrはさらに被害が大きく一度も浮きはなし、サブアラドDrは2位3位が多く一度もトップなしで二人ともマイナス200の大負け。私だけが時々トップをとり少々の浮きで被害を被らずに済んだ。
今年後半の見せたまえDrの強さは特筆もんで、雀荘で打っていたころ一番の負け組だったのに自分の仕事場を雀荘にしたら勝ち組筆頭になった。そうそう、今日も予定外の外来患者が来て5、6分程度席を外したが、以前だったら落ち着いて闘牌出来なかったはずだ。その辺の落ち着きが打ちっぷりにいい影響を及ぼしているのは間違いない。来年もここ見せたまえ雀荘での闘牌が続く。今回のようなことにならぬよう対策を立てないといかんなぁ。

昨日の夜、録画しておいたBSジャパンの「あの年この歌」でチューリップの「青春の影」(1974年)が取り上げられていた。なかなか渋い選曲だ。チューリップだったらブレイクした「心の旅(♪あー、だから今夜だけは気味を抱いていたーい)」(1973年)か後にドラマの主題歌になり現在では一番人気の「サボテンの花(♪ほんの小さな出来事に愛は傷ついて)」(1975年)あたりを取り上げるのが普通なのにねえ。チューリップがアイドルバンドとして捉えられるのを嫌いスタッフの反対を押し切ってシングル化した作品でやはり当時はそれほどヒットしなかった曲(オリコン46位)である。姫野達也が歌うとヒット、財津和夫が歌うと売れないという公式が当てはまっていたころの作品だ。ちなみに「サボテンの花」も当時はそれほどは売れなかった(オリコン19位)。で、この曲はそれもだけどビートルズの「The Long And Winding Road」をパロっていると私がカールに言うと、なんと番組でも財津自身が「その曲をモチーフにしている」とはっきり言明していた。今ではアンケートを取ると姫野が歌ったアイドル調ソングは軒並み人気を下げているのにこの曲はチューリップベスト3に入りカラオケでは2位という安定した人気を保っている。

さらにこの曲には思い出がある。中学卒業式の日に突然、2学年下の女子(仮にKさん)にプレゼントだとチューリップのアルバムをもらい、「このLPの中でも『青春の影』が好きなので聴いて下さい」とのコメントが手紙にあった。そのKさんは半年ほど前の文化祭の演劇でたまたま知り合っただけでそれっきり何のつきあいもなく(特に興味もなく)過ぎていたのだったが私を好きだったようだ。で、これがきっかけで付き合うようになったというとそんなことはなく顔も見ないまま高校生活に入っていった。レコードも渡したのは彼女の友だちで会わずじまいだった。ただこのレコードのおかげでチューリップをまともに聴くきっかけにはなった・・。

その後、高校3年のころ、突然学校に「龍の玉高校」の女生徒が来て私に会いたいと言っていると聞き、会ってみた。見たこともない女子だった。「あなたがこてるさん?」と言う。「そうだ」と答えると「私の友人のKがあなたのことばっかし言うんでどうしても見たくなって」という。へー、驚いた。とっくの昔に終わった(無視していた)ことだと思っていたのでね。で、それがきっかけで連絡するようになったかというとさにあらずで私は何のアクションも起こさず受験勉強に励んでいた。

さらにその後、私は大学2年になっていた。ある日、突然栃木から手紙が来た。Kさんからだった。これには心底驚いた。読むと、家の事情で栃木に引っ越すことになり家の手伝いをしながら高校生活を送っているという。他はどんなことを書いていたかは忘れた。で、返事を書いて連絡するようになったかというと、少し迷ったが結局出さずに終わり、それからぷっつりと連絡は途絶えた。後にこのことを周囲に話すと、その子が可哀想だという意見が多く、私も返事くらいはしたほうが良かったかなと少し反省した。でもチューリップのアルバムをもらう前から顔も見ていないし、5年以上会わなくても手紙が来る相手にリアクションするとどんなことになるだろうとビビってしまっていたのだ。

「青春の影」の歌詞は出だしがこうだ。
♪君の心へ続く長い一本道は いつも僕を勇気づけた とてもとてもけわしく細い道だったけど 今君を迎えにゆこう・・
https://www.youtube.com/watch?v=wr9SuA_BUZQ
うーん、ザ・ロングアンドワインディングロード。その後Kさんはどうなったのか。幸せに暮らしていて欲しいと思うこの頃だ。

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