80才代女性でかなり痩せた患者の診察を終えた後、私は付きの服緑Nsに「あんな人を鹿児島弁で『がんないがんない』って言うんだよな」とつぶやいた。すると、「なんですか、その『がんないがんない』って」と答えるじゃないの。服緑さんは確か40才代のはず。えーー知らないかなぁ。痩せこけた人のことをそう表現するのだが。信号Drなんかよく使っているよ。私は近くにいた看護師連中に「がんないがんない」を知らないか尋ね回ってみた。すると40才前後より下はみんな聞いたこともないという。50才過ぎの連中は知っていた。まあ、私もそう使う方ではないが、聞いて意味はすぐに分かる。方言の衰退は今に始まったことではないが、全国的にもよく知れた鹿児島弁も急速に消えつつある気がしてならない。
昼休みの病院廊下で「ささやか薬局」の福祉茸薬剤師とばったり会った。「最近、麻雀のお誘いがなくて・・」と言われるも、そこそこ打ってはいるのだが結構面子は集まるため彼をなかなか誘うまではいかなかった。今週は明日も仕事があるので無理だ、来週ならなんとかなるかも。待っててナ−。
午後は夕方まで居残り日直だった。何台か救急が来た中で私と同世代で腹痛訴えの男性は当初急性腸炎くらいだろうと予想して救急外来に降りた。しかしお腹が柔らかい割には痛がるし下痢もなく蠕動音も強くない。午前中別のクリニックも受診し点滴も受けたという。案外たいしたことないのか・・。こんなときはさっさとCTを撮ってしまえで、撮影してみると、どうも絞扼性イレウスっぽく見えた。だとしたら救急手術が必要かも。午前外来を終え帰ったばかりの信号Drに悪いが携帯連絡し病院に来てもらった。彼が診察、腹部エコーなどし、結局夕方から救急手術となった。やはり放置出来ないケースだった。ちょうどそのころ引き継ぎの院外Drの高了先生が来られ、私は帰宅出来た。いや、当直でもないのに外科の先生は大変だわ。
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