今日は久々の当番医で1週間前の日記で速報したとおり大変だった。救急車と多数の一般外来がひっきりなしに来るからカワゼンDrとの二人体制でないとやっていけなかった。最初の気管内挿管が必要な窒息患者にいたっては本来当番でも何でもない信号Drが手伝ってくれ助かった。確か昼ご飯をちょっとした仕事の隙に食べに行ったのが唯一の休憩だった。
それでこのまま夜もかとため息が出たが、その後は比較的平穏で神様はいたわー。しかし準夜帯はソファ寝仮眠し目が覚めていよいよ本格的に寝ようと思ったら、深夜12時過ぎ「蕁麻疹の人が救急で来ます」って連絡が入った。あいた、蕁麻疹くらいで救急車かよとは思ったが、以前も来ていた患者でカルテを見ると、この高齢女性は何度も蕁麻疹発作を起こし、ある時は血圧が下がり意識低下を起こすアナフィラキシーショックも経験していた。アレルギー抗原検査もしていて豚肉や牛乳などに反応がありまさにアレルギー体質、重症化が起きる人だったのだ。救急隊が運び入れ、すかさず診察し、理学的所見をとる。意識はしっかりし血圧も安定していてまずはほっとする。膨疹が体幹に広がり点滴をつなぎ「念のため一晩は入院したほうがいい」と勧め、本人も了承した。
「ところで食事は何を食べたのか」と尋ねると、「野菜とスープだけで肉は食べていない」とのこと。さらに「食事は何時ごろ?」と聞くと「8時くらい」との返答だった。あれ?と思ったのが救急隊は10時頃と記録していた。食い違っているナ。そのうち、患者本人が「クジラの『おば』を食べたのが悪かったかしら」と言い出した。「おば?」何、それ。すると周囲にいた看護師が「ああ、クジラの一部で白っぽいやつですよ」と教えてくれたが私にはピンとこない。それもだけど食事時間が2時間も違う報告をするってよくない。食事が本当に関係しているのかもう一度確かめないと・・。
私「いったい何時に食べたの?8時とか10時とか言っているけど本当に食べたのは何時?」
患者「え・・食べたのは・・クジラ」
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