2015年10月5日月曜日

うぬっ、転送かっ!?

深夜はさほど呼ばれなかったものの早朝2件の救急が入った。1件目は93才女性の下血患者で、その診察の最中2件目に嘔吐下痢とのふれこみの49才男性が運ばれて来た。救急隊が言うには「下痢は大したことはありませんが胸痛があるということで簡単な心電図を採っているんですが」と見せてくれた。うん?何かおかしいな。実際に男性は胸をおさえ午前3時半頃から痛みが続いているという。すぐに心電図再検を指示すると、これが心筋梗塞が十分に疑われるパターンだった。まだ若いが去年脳梗塞を起こし抗血小板剤を内服している人だから心臓の血管が詰まっても不思議はない。これは急を要する。下手すると死まである。心臓の血管内治療が出来る病院に頼まねば。鹿児島市内の天妖怪病院に連絡すると即受け入れOKだった。再度救急車を要請し転送と相成った。ふー、やれやれ。

昼12時ごろ、その天妖怪病院の循環器Drから電話があった。「右の枝が100%でした」これは100%の閉塞(血管の完全な閉塞)であったということでやはり即転送は正解だった。ああいうときは迷ってはいけない。結果心筋梗塞でなくてもそれはそれで構わない。面子より人命が大事なケースだった。


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