昨夜は当直。夜間救急で来た御婦人は午前私が診察していて原因不明の腹痛、急性腸炎疑いで処方のみ出して一旦帰宅させていた人だった。(実は4月に同様症状あり他科でいろいろ検査済みだった故追加検査をしていなかった)改めて診察すると今度は腹部が硬く痛みも強くなっていた。急遽CTを撮るとなにやら変なものが下腹部に写っている。反射が強く金属様だ。放射線科読影を緊急で依頼すると歯科補填物らしきものがあり小腸が傷んでいて穿孔の怖れもあるとのこと。入れ歯を飲み込んだことはないかと尋ねるとやはり「ある」という。しかし5年前かそれ以上前か覚えていないとのことだ。2年以上前にも当院で別の目的で撮ったレントゲンにもそれは写っていた。形は同じだ。ただし部位が大きく違う。これは手術になりそうと今朝、外科の信号Drに診てもらい、案の定そうなったようだ。入れ歯といっても先が尖った金属枝がありいつでも腸管を傷めそうだったのに、なぜに今頃になって引っかかり症状を来したのは分からない。さらにおかしいのは以前のレントゲンでは明かに異物が写っているのに診察Drら(2、3人が関わっている)が指摘していなかったことだ。あまりにも異質だったせいかもしれない。私でもアーチファクトと見なした可能性がある。その時は症状は出ておらず仮に入れ歯と分かっても様子観察するしかなかっただろう。盲腸を越えることが出来ず小腸をさまよっていた入れ歯がひょんなことから症状を引き起こしたために気付くことが出来た。ちっぽけな意思のない無機物でもある意味存在を認めさせたかったのだろうか。
今日はデンコー父が亡くなって丸7年だった。早いものだ。あの日もよく晴れていた。デンコーは朝から容態が悪化し呼吸困難もあり徐々に意識も薄れていった。そして夕方6時頃ついに息を引き取った。本当はGWで沖縄旅行を計画していてまだ数日は持つだろうとカールと子どもたちは予定どおりに行かせ私だけ残っていた。で、亡くなった直後すぐに沖縄のカールに電話を入れたのだった。「えーっ」と絶句するカール。翌日は連休の中日でどうにか飛行機も取れ通夜、葬式には間に合った。
こてる日記では実は通夜や葬式の様子を書いていない。忙しさと疲労で5月4日から6日まではタイトルだけで中身はなくいつか書こうとそのままになっていた。ちなみに4日が「通夜」5日が「葬式」6日が「遺族」である。
そうだ3月下旬の台湾最終日もタイトルのみでまだ書いていない。つい億劫になって放置してしまいがちだが放置プレイは良くないと昨日書いたばかり、これは必ず書こう(きっと)。
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