ヒラメグDrが短期集中で勤務してくれているおかげで私は午前の内視鏡をせずに済み朝から病棟周りをゆっくりと出来た。日頃はさくさくと済ます6Fの回復期病棟も一人一人じっくりと会話し、中でも高齢男性のもちひろさんとはお互い昭和歌謡好きで個室ということもあってMacBookProを持ち込みiTunesを開き、もちひろさんの好きな石原裕次郎をかけいっしょに歌ったりしていた。いくつか代表曲をかけたあと私は自分が好きな「夜霧よ今夜もありがとう」をかけて朗々と患者さんそっちのけで歌いだした。いやー、昭和の名曲だよこれは。歌詞は世間にはまだ互いのことを隠しながら密かに逢う男女をせつなく描き、裕次郎のソフトな声で包み込むように歌い上げる。さらにバックのサックスが裕次郎以上に歌うんだ。間奏で情感たっぷりに、まるで歌手のごとくで奏者の松本英彦の面目躍如たるものがある。
その絶好調の最中に職場研修に来ていた女子中学生二人が入って来たのが分かった。驚きつつも近くに来た一人の肩をを抱き寄せ「♪今夜も~ありが~と~お~」パチリと写真も撮った。二人ともびっくりしたみたいだけど笑ってもいた。ハハ、病院ってこんなこともするのよと思ってもらって良かったかどうか。
その後別の患者のところに行くとまた別の二人がいて彼女らも写真を撮ってあげた。で、そのうち一人はどこかで見たことがあると思ってネームを見ると内視鏡室助手の村香さんの娘だった。実はさっき知らずに肩を抱いた生徒も外来Nsの西友さんの娘だったとこれは後で知った。職員の娘が見学に来るのはまあありうるわ。いやはや、お恥ずかしいところを・・。
「あのね、歌を歌っている変なセンセイがいた」と西友娘は母親に語ったらしい。そしたら「うーん、それはきっとこてる先生だよ」と答えたそうだから見透かされているねー。いやー、でも滅多にない楽しい午前のお仕事でした。
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