昨日の最後で「今やTVよりネットが大事な時代になった」と書いた。今の若者に「TVとスマホとどっちか一つを捨てないといけない」と言われたらほとんどが「スマホを残す」方を選ぶだろう。私はスマホよりノートパソコン(M2 MacBook Air)を使う頻度が多いが、いずれにせよネットが使う方を選ぶ点ではいっしょだ。
速報性はほぼいっしょでもTVよりも圧倒的な情報量、受け身一辺倒ではない双方向性、多様な嗜好性などなどネットが優位だ。
そんなネットの世界には、もしかしたら自分だけが好きないわゆる「偏愛」的シロモノを探しだせるという有り難みもある。私の例をひとつ上げよう。
私が小学6年生(昭和46年=1971年)の頃、石ノ森章太郎原作の「原始少年リュウ」というアニメが放送された。ティラノサウルスらが跋扈する原始時代が舞台の作品で、それこそ「リュウ」という少年が活躍する話・・だったはずだが全く内容は覚えていない。主題歌は「原始少年リュウが行く(歌:水木一郎)」というらしいがこれまた全く覚えていない。
ただエンディングテーマの「ランのうた」という歌が私は大好きでその曲を聴くためだけに見ていたような気がする。ゆったりとした曲調で出だしの歌詞が「♪私が歩くこの道は〜遠くきびしくはてしなーい 闇にケモノがさわいで〜る」とそこだけはしっかり覚えている。この歌を聴くと自分が原始時代にまぎれ込んでランといっしょ歩いている感覚を覚えた。そしてランもいなくなり原野にぽつんと一人でいる感覚・・子ども心になんとも言いようのない孤独感を味わったのだ。大人になってCD2枚組のアニメソング集を買った時、「原始少年リュウが行く」は収録されていたが「ランのうた」は入っていなかった。その後アニメ関係のCDを探してみたが「ランのうた」は影も形もなかった。さして有名でもないアニメのエンディングテーマ曲なんて収録されるはずもないのだった。
誰か「ランのうた」を知らないか。いや、実際はそんなこと誰にも言わなかった。幼い頃のただの思い出の曲なんてほとんどの人が知らない。聞くだけ無駄・・しかし、ネットで検索するとすぐに見つかるんだこれが。しかも堀江美都子(有名なアニソン歌手)のオリジナルバージョンをクリック一つで聴けたのだ。これはダウンロードしとかなきゃ。
「ランのうた」→https://www.youtube.com/watch?v=yvOx68ErGts
こんな経験、TVにはほとんど求めようがない。ただ、聴けてうれしかった「ランのうた」ではあったが、小学6年のころに感じた「孤独感「寂寥感」はあまり感じられなかった。うーむ、あれはエンディングの画面を実際に見ながらでないと、しかもその年頃だったからこそ感じられたものだったのかも。年くって薄汚れたしまった大人には二度と現れることのない少年の感覚、だったのだろう。
夜中にごめんなさい。いま、こてる日記みたので、あまりに懐かしくて。あの歌よく知ってます、そして原始少年リュウも大好きで、歌も覚えてイマス。「♪リュウが走るー果てしなき原野を リュウが叫ぶ太陽に向かってーリュウがリュウがリュウが泣いている、瞼の母はいまどこに~ふりむくなリュウ、明日はおまえのもの~原始少年リュウ、リュウがゆく~」ティラノサウルスが怖かった〜
返信削除