医事新報5015号の「識者にの眼」コーナーに北大医学部元教授で現「北海道医療大学学長」の浅香正博先生が「高齢者は標準体重より若干太り気味が長生き」と寄稿していた。以下要約してみる。
厚労省によると2017年の肥満者の割合は男性31.3%、女性20.6%と発表されこの10年間ほとんど変化していない。ところがOECDの調査では日本の肥満者の割合は3.7%に過ぎないと計算されている。世界最低ランクだそうだ。いったいなぜにこんな差が出ている?
実は「肥満」の定義が日本と世界では違うからだ。世界各国ではBMI30以上を肥満としているのに対して日本ではBMI25以上だからである。世界で一番の肥満国はアメリカで肥満率38.2%で日本の10倍ほどであるのに対し糖尿病の発生率はほとんど変わらないというデータがある。これはアメリカ人は日本人に比して約2倍のインスリンを分泌するから、太っていても糖尿病にはなりにくいと説明されている。実は日本人は肥満に弱い民族といえるため、肥満基準が厳しくなっているのだ。
そんな中、近年行われた国立が研究センターの35万人のデータを分析した大規模コホート研究によると、中高年の死亡リスクが最も低くなるBMIは21から27と従来より高くなったそうだ。170cm身長の人では体重61kgから78kgまでが許容範囲ということになり、高齢者では標準体重より若干太り気味の人が長生きできるということである。高齢者の無理なダイエットは有害になる可能性すらあるということだ。
まあ、以前から「ちょい太り」がいいなんて言われていたが、データを元に言われると説得力がある。ちなみに私は現在171cmで79kg。うわー、ぎりぎりだー。この識者の話を読んだからにはこれ以上は太らないようダイエットに励まなきゃだわ。(10年以上前から私の基本「禁間食」これを守らなきゃ)
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