この日この夜、私は当時沖縄出張中でカールと国際通りを歩いていた。TVでJリーグ開幕試合をやっているのは知っていて、通りの店のTVにもそれが映っていた。でもそのころはサッカーの試合を見る習慣がほとんどなかった。唯一、冬の高校サッカーの地元チームや準決勝、決勝を見るくらいで、社会人チーム、のちのJリーグチームのゲームはまず見たことがなかったのだ。その年、Jリーグブームといえるほどサッカーが注目されたがそのキーとなる試合がこれだった。確かマリノスが勝ったはず。それくらいの知識しかなかった。
写真は↓ラモス、三浦カズ、木村和司。
が、決めたのがオランダ出身のマイヤーでゴール自体はきれいなミドルシュートでいいのだが、この選手、その後もあまり活躍することなく短期間で国に帰ってしまう。ブラジル色の強かった当時のヴェルディとはあまり合わず、それにチームもあまりサポートしなかったみたい。ラモスは「オレのせいだとか言われているけどね」と述懐していた。ただアキレス腱を痛めてこのゲームにもようやく間に合ったそうで、それとやはりオランダ仕込みがこのチームには合わなかったのだろう。
その後、ヴェルディは攻めて都並のヘディングシュートがあやうく決まるところ、マリノスは難を逃れる。木村和司は「これが決まっていたら0ー2になってうちは負けていたかも」とのことだった。後半にマリノスはエバートンが決めて、中盤、ラモン・ディアスがこぼれ球をしっかり決め2ー1と逆転し初勝利をする。試合としてもなかなか面白い展開だった。ヴェルディは試合には負けたがこの年、後半に盛り返し、後半のステージ優勝して前半の優勝チーム鹿島アントラーズと決定戦を行い初の年間王者になる。今でこそサッカーは野球と並び称されるけれどそれはこの年からだった。
いやー、たまには昔のゲームも見るもんだね。意外な面白さがある。発掘ビデオの楽しさはコロナのおかげだな。コロナ騒動にあんまりいいことはないけれど、今回は「ありがとうコロナ」と言っておこうか。
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