2018年5月9日水曜日

家族の心が救急

青雲会病院にも320列の高性能CTが入った。今日がその開始日で、10日以上4列の小さなCTしかなくこの日に検査を延期していたDrも多く、待ってましたとばかり検査がたくさん組まれた。聞けば30件くらいあったらしくおそらく1日の記録だったかも。このCTは検査時間も短く、線量も少なくて済む。さらに例えば心臓などその動きも記録できるというからすごい。でも、うちには心臓の常勤専門医がいないからちょっと持ち腐れ感はある。

ともかく、そんな勢いもあってか、外来で2人、夜の当直で3人も入院があって私は大忙しだった。その中の100才の超高齢患者は夜12時くらいに救急隊から連絡あり、別の頭痛患者を診ていることもあって一旦は保留した。病態を救急隊から聞けばなんで救急車なの?と疑問に思うばかりだったからだ。あせる家族は「ならば他の病院へ」と頼んだようだったが、おいこら病院もプーさん病院にも断られ、またうちに連絡があった。頭痛患者の診察が一段落したこともあって受け入れたが、診察してもたいしたことがない。正直にそう伝えるも、コーフン気味の家族は納得しがたいようで、聞いてなるほどと思ったのが、数ヶ月前たった1日で十二指腸潰瘍出血で急変し命の危険があったエピソードが念頭にあったということだ。その時は全く普通にしていたのにヘモグロビンが4まで下がり緊急内視鏡、輸血と大変だった、だから今夜もーというわけだ。そうですか、それなら分かりました、入院して様子を診ましょう。

要するに患者が救急というより、家族の心が救急だった。よくある話である。翌日、検査しても何の問題もなく、家族も分かってくれたようだ。結局、何の治療もせず状態観察だけして、5日後に退院した。退院理由が「元気がありすぎて夜も寝ない」というのもちょと笑えた。100才でも元気な人は元気だ。

夜はまたボウリング練習。最近絶好調のタナカッツMR、今日も1ゲーム目はまずまずだったが、2ゲーム目からまた昔のタナカッツに戻ってしまった。ボールが左へ右へ、ガターもする。あれれ、しばらく練習しないと過去4年の癖がまたのぞく。せっかく掴みかけていたのに。来週はちゃんと直おしておこうな。

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