外来患者で「公安」という名のおじさんが来た。「こうあん」と素直に呼びたいがそれは違った。「ただやす」と呼ぶそうだ。しかしこの読み方、そうですかと聞いても時間が経てばはて?何と呼ぶのだったかなと忘れてしまいそう。そこで「日常ではみんなが常に呼ぶんで『こうあん』で済ませているのではないですか」と尋ねると「ええ」とのことだった。やはり。(ちなみに親が警察、公安関係の人ではなかった、念のため)
これまでもこの手の名前、一般の人が読めないだけでなくどうしても読みやすい名前で呼ばれ続け、本人もあきらめて通称を受け入れるの法則は生きていた。だから親はあまり凝(こ)った名付けしないほうがいいというのが私の持論だ。凝ってもいいがせめて読み間違い誘導されやすい名付けは避けたほうが賢明と。せっかく名付けても周囲はおろか本人も誤用を受け入れてしまうのだから。
もう一人、若い女性で「帆波」さんがいた。これは字の通り「ほなみ」と読む。さてさて、この前の「岡田奈々」の「奈々」さんじゃないが芸能人から取ったのかなと推測した。彼女が生まれたころ鈴木保奈美が活躍していたので「ほなみ」の音を取ったのではと。で、診察が終わったあと、由来を尋ねてみた。これが全くハズレだった。父親がウインドサーフィンが大好きだったからとのこと。あは!「帆」に「波」ってまさにウインドサーフィン!ぴったしの名前だ。一般ずれもしていないし気も効いている。これは素敵な名前で感心した。自分に女の子がいたらこんな名前を付けたかったと思ったヨ。
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