2016年6月28日火曜日

梅雨が明けるには・・

昼13時過ぎ、内視鏡室から点滴室を通ると、外の雨が結構降っているのに気がついた。近くの有料老人ホームのサザンブルーは見えるが遠くの姶良の山は全く見えない。そして病院横を流れる用水路がすごい濁流になっているのに驚き、写真と動画を撮った。ここまで水量が多いのは滅多にない。

後から分かるのだが、それから1時間ほど経ったころ同じ姶良市蒲生で裏山が崩れ土砂が自宅に落ち住んでいた50才代の姉妹二人が生き埋めにあった。間もなく救急隊から青雲に一報があって受け入れ可能かとのことで、救急当番の私はOKを出した。しかし、すぐには運ばれないとのことで、私は内視鏡検査を続けた。しばらくすると、「女性はドクターカーで鹿児島市内の病院に運ばれた」ため青雲会病院には来ないとの連絡があり少しほっとした。いったいどのくらいの被害に遭ったのか詳しいことは伝えてもらえなかったが鹿児島市内へというところからして重傷に違いないと思った。

内視鏡検査も終わる頃、また救急から連絡あり、自力で脱出したもう一人の女性を救急搬送してよいかという。無論OKでその後私が担当することになった。本来なら整形外科(非常勤で福岡から週2日だけ来てもらっている)ケンケンDrに一旦診察してもらい治療や回復の目処はどのくらいかと聞いてから入院担当するのだが、何とケンケンDr、大雨のため昼過ぎには病院を出て福岡に帰ったらしい(帰れなくなるとイケンしねえ)。うう、何と間が悪い。しかしそれもこれも全ては大雨のせいなのだ。

鹿児島では「死人が出ないと梅雨が明けない」なんて物騒な言い伝えがあり、うちのデンコーもそれをよく言っていた。鹿児島の運ばれた妹さん、その後治療の甲斐なく亡くなったと新聞で知った。姉妹で家から避難する寸前だったらしいが誠に残念なことだった。

その後1週間経っても梅雨明け宣言は出ていない。死人は出なくても梅雨はそろそろ明けて欲しいものだ・・。

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