仕事終わって、人間ドック室に立ち寄り古くなった週刊現代と週刊ポストを計4冊もらって帰った。1、2ヶ月前の雑誌だが結構面白く読める。この二誌は見た目も雑誌方針も硬軟取り混ぜた似たもの同士だ。最終ページ付近は低俗なエロ雑誌と何ら変わりなく開くときに周囲の目をはばかるのも共通だ。
現代4/16号の「小松千春、元アイドルの『危険な情事』」は袋とじになっていたが誰も開けておらず私が丁寧に開けてやった。赤文字で「※大変過激な内容ですので人前での開封にはご注意下さい」と書かれてあったのが効いたな。これを見ればドックに来た利用者もさすがにぐっと堪えるしかないだろう。で、見てみたところ、はあ?だった。どこが過激やねん。全然大したことない。おまけに「新作DVD「あなた許して」は5月7日発売、ホームページはこちら」と宣伝がらみだった。誰が許すかい!生年月日を見れば40才過ぎのオバサンやないかっ。おっと自分が身銭切って買ったわけではないからそこまで怒ることもないか。でもこれにダマされたーと悔しがったサラリーマンは百人や二百人じゃきかないだろうヨ。
笑点の次期司会者が「三遊亭円楽に決まりの理由」として週刊ポストが事情を書いているのは完全に日テレの煙幕に黙されていたなと思わずニヤリだ。ポストのこの担当者は結果にびっくり仰天しネットで反省文を載せていたが関係者が口裏合わせていたので取材をすればするほど引っかかってしまっていた。まあ、だからといって誰も文句は言わないさ。
しかしこっちはそうもいっておれないのが、週刊現代5/21号のコラムで私がふむふむと肯いた青木理(あおき・おさむ)氏の舛添騒動にからむ話しだ。要点は二つ。舛添氏には同情の余地なくマスコミも大いに批判すべきということとマスコミのご都合主義へのチクリだ。氏は10年ほど前、石原慎太郎前々都知事の実態をかなり調べ雑誌にリポートした経緯があり、その危機管理のなさ、公私混同、放蕩ぶりを報告し、それは今の舛添知事以上だったという。しかし今回ほどの反応はなくそれでもしつこくアピールしたが相手が大物で強圧的なメディア対策のせいか「メディアの批判は微温的だった」とのことだ。ご都合主義的なメディアに対ししらけた気分になると漏らしていた。
今はネコも杓子もマスゾエ悪い、辞めろ辞めろの大合唱だ。それは当然とは私も思うが、あまりに一方的なこの流れは大手芸能事務所から出て後ろ盾がなくなったスキャンダル芸能人バッシングとよく似ている。叩けば叩くほど大衆は興味をもってTV見たり週刊誌を買ったりする。でももっとひどいスキャンダルのある芸能人がいてもそれが芸能界のドンがらみの事務所だと全くといっていいほど話題にならない。まあ芸能界だったらそれでもいいだろう。しかし政治家は違うんじゃないか。今回は自民党がすでに舛添知事を見限った故にマスコミも叩き放題になったとみるが、同じ事以上をやっていた石原元知事へのバッシングはしなかった現マスコミには乗せられないぞと私も思ってしまうのだ。
TVと違って週刊誌などは多少のタブーにも挑戦して欲しい。エロも娯楽記事も現代、ポストに比べ格段に少ないのに週刊文春はそれで売り上げを伸ばし一番の販売数だ。雑誌の本質はそこにある、だよ。
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