2024年9月26日木曜日

トシ登り従兄はなぜに朝6時に電話をかけたのか

朝、自宅を出る頃にスマホにトシ登り従兄からの電話連絡が来ていたことに気がついた。おや、珍しい。ただ、かかってきた時刻が午前6時ちょうどだったのが気になった。えらく早い時間帯だ。私が出られなくても仕方ないだろう。何か体調でも悪いんだろうか。これまで朝早くにあった電話では、たいていどこか具合が悪くて「原因はなんだろうか」「どこに行けばいいだろうか」などという相談が多かった。そうだ、何年か前に某従兄からの相談では心筋梗塞も考慮すべきというアドバイスをしたら本当にそうだったこともある。

で、返信してみた。つながらない。出ないのだ。本当に体調のことで心配しているならすぐに出そうなものだがー。そこでカールに「今日が私の誕生日だからお祝いの電話だったのかなー(笑)」と言ってみた。カールは笑って「そうかもよ」なんていう。そう、今日が私の65歳の誕生日で、私も高齢者の仲間入りなんである。でもそうじゃないだろうな。というのもこれまで私の誕生日にトシ登り従兄からお祝いされたことはないから。通勤途中の車中でもBluetoothを使って電話してみたが出なかった。

で、そんなことも忘れかけていた昼前、内視鏡検査もそろそろ落ち着きつつあるころ、トシ登り従兄から電話があった。すると「(私の電話に出なかったのは)透析に出かけなくてはならなかったから」だったそうだ。で、「なんでまた朝の6時ごろに電話をしたの?」とダイレクトに尋ねてみた。「私の誕生日だから?」と冗談交じりに言うと「うん、そうなのよ」と。へっ、ほんとに?「今朝6時前に南日本新聞の『南風録』を読んだら「洞爺丸」「狩野川」「伊勢湾」って台風の話題だったんだ。それで思い出してよー」うわ、それならすべてを理解した。私も今朝の南風録は読んでいた。

規模が大きく被害も甚大だった台風には気象庁が特別に名前を付けるものがある。その中で戦後1000名以上の被害者を出した昭和29年の洞爺丸台風、昭和33年の狩野川台風、昭和34年の伊勢湾台風はいずれも9月26日に上陸した台風で、今日の日を「台風特異日」とか「台風襲来の日」とか言っているのだ。伊勢湾台風の日に私は生まれたのだが、当時7歳だったトシ登り従兄はそのことを覚えていると私に言ったことがあった。そうか。体調が悪いわけではないそうでそれはよかった。「ありがとう」と感謝し、短く電話は終えた。

今日の午後は早帰りが出来る日だったのだが、内視鏡検査や状態の悪い受け持ち患者がいて転院相談、レセプト点検などもあり結局帰宅はいつもの夕方になった。家ではカールが「全部手作りよ」と誕生日祝いの食事を作ってくれていた。和牛ステーキにサツマイモを使ったスープ、前菜も🍤、枝豆、バジル🌿のトマトソースゼラチン固めと凝ったものでチョコレートケーキも全部手作りだと。

おお!
特にプレゼントはなくても十分過ぎる。朝から夕方まで有り難い65の誕生日祝いであった。

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