今日のERCPはダヒロDrがやってくれた。少しだけ私が手伝ったが、総胆管へのカニュレーションもERBD留置も彼が全部やった。ふむ、ピッピDrが亡くなって以降約3年、ERCPは全部私が担当していたが、今後は役割分担していけそうだ。よしよし。
その後はタクミDrからの依頼で上行結腸癌狭窄によるイレウスの金属ステント留置治療を行った。肝弯曲近くの腫瘍で曲がりがありガイドワイヤー挿入に結構手間取った。この前の下行結腸の大腸癌狭窄もだが、このガイドワイヤーを通せるかどうかで全てが決まってしまう。どっちも大汗かいて、もうダメかもと諦めかけた時、どうにか通過させられた。粘り勝ちだ。
「こてる先生は粘りますねぇ。私ならとっくに諦めている」とピッピDrに何度か言われたことがある。大腸憩室出血の出血源検索なんか特にそうで、その日大腸を全部観察して出血源不明でも、もう一度スコープを入れ直すなんてザラだ。3回トータル内視鏡をすることもよくある。そうするうちに大腸が刺激されるのか再出血して出血源特定、止血治療につながるんだ。
特に技術が優れているわけではない。私は人がやらないくらいの粘りで結果を残すタイプだ。内視鏡って天才肌でなくても努力で十分にやれる世界だ。将来どの科に行こうか決まっていない若手Dr、消化器内視鏡って面白いしやりがいのある分野だよ、カモン!
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