過去最大級の台風が近づいているとのことだ。その台風だが、「こてる日記」では台風時期になるとちょくちょくアクセスが増える記事がある。2015年7月7日火曜日の「なぜに最近鹿児島に台風は来ないのか」だ。「台風 鹿児島 来ない」で検索をかけると3番目くらいにヒットするのでアクセスが増えるのだろう。
だが、この記事、読んでみれば分かるが全く期待外れなんだ。心配して真面目に読んだ人には悪いナァと思いつつもダマされやすい人はそんなことまで信じてしまうという事実を知ってもらいたく、そのまま載せている。→http://koteru-nikki-2015.blogspot.com/2015/07/blog-post_7.html
日記に出てくる雉子蔵Drは残念ながら今年初めに亡くなった。台風の進路まで変えてしまうというその元警察のお方のハンドパワー(手かざし)も病気には効果なかったのだろう。雉子蔵Drは私たち仲間のDrがいくら違うといっても怪しいオカルト医療を信じるタイプだった。この前私が朝礼でニセ医療批判をしたのも彼のことが念頭にあった。彼は「いろいろみんなが言っていることは分かっている」と私には言っていた。「だけどやっていきたい」ということで私もそれ以上は何も言えなかった。
そもそも本当に鹿児島や九州に台風が来なくなっているのだろうか。実は九州接近台風は2004年に9個ととんでもなく多く発生した後、2005年から2010年まで1個か2個しか近づかなかった。この時期に「最近台風が来ない」と感じた人が多かったはず。しかし2011年から2019年まで平均4、5個は来ている。たまたま鹿児島では大きな被害が出ていないので「台風来ない」感覚が残っているのだと推測する。この「そもそも実際はどうか」という問いかけはオカルトにだまされないためには重要だ。昔読んだ記事だが「最近自殺する若者が増えている」ことの対策の会合があった際に、実際はどうかと統計を調べたら増えているどころか減少していたんだそうだ。例えば殺人事件数も最近は昔よりずっと減っている。時にセンセーショナルな事件が起きると、そのイメージにとらわれ「最近は(人殺しがあって)怖い」なんて思いがちだが、年々減少し50年前の1/4程度まで減っているのである。
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