2018年9月1日土曜日

きっとヒラメグDrに笑われる

大腸内視鏡を頼まれ、長島のクリニックまで新幹線、肥薩おれんじ鉄道を使い、最後はお迎え車の乗せてもらった。新幹線では阿久根でクリニック開業されている和山Drとその娘さんとばったりあった。私が七五調病院に出張している時の外科部長だった先生でその後たまーにこうしてばったりあっては話をしたりする。長島は長く院長をしていたバタフジ先生がクリニックを若手のゼンコンDrに譲り、今は週1外来を手伝っている。で、和山先生が「バタフジ先生は来年ヨットで世界一周と目論んでいるそうだが・・」と尋ねてきた。そう、それは私も聞いていた。だが直に聞いてはおらず学生時代からヨットをやっていてベテランとはいえ「大丈夫ですかねえ」と不安を口にした。一人で行くいわゆる「太平洋ひとりぼっち」を真似るそうだが相当危険な旅になるはず。ジャーナリストの辛坊治郎が出航後すぐに遭難して(鯨が船底にぶつかり浸水、沈没)助けられたのは確か5年くらい前だ。「死んだらはその時はその時さ」と言っているらしいが、それマジ?今日はクリニックにはおらず聞けなかったが今度きちんと確かめてみよう。

朝から大腸内視鏡をやっていて4番目の人はカルテを見ると4年前も受けていた。ただ、検査記録は私のではなく、珍しくもヒラメグDrが書いていた。検査依頼はたいてい私にあるのだが、癌検診結果報告がある時期は患者が殺到し毎週のように検査が組まれるため私も行けない時がある。そこで彼女に応援を頼んだのだった。60才代の女性で所見は「W.N.L」とあった。これはWithin Nomal Limits=正常範囲内の意味で昔は私もよく記していた。今は日本語で「異常なし」と書く。これは病院の方針でカルテには誰が見てもすぐ分かるよう出来るだけ日本語で書きなさいと指導されているからだ。ヒラメグDrは青雲会病院では非常勤だったからそこまで徹底はされていない。

それはともかく、内視鏡写真をみて「あ」と思ったのが回盲部到達時間で17分54秒だったことだ。これは結構時間がかかっている。入りやすい人ならば2、3分しかかからず、私など5分を越えると「チト、時間がかかったな」と感じるくらいだ。17分もかかったとはこの患者さん、腸が伸びやすく屈曲が強いタイプなんだろう。でもまあ、私なら10分もかかるまいて。検査前にそう思い、ちいとばかし鼻に掛けた。結果はどうだった?何と19分40秒。この下手くそ!「まあ、先生。私より遅いんですね」ヒラメグDrに笑われるワイ。

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