2018年8月4日土曜日

デジカメ記録が動かぬ証拠じゃ

今日は朝は外来、午後は夕方まで居残り日直だった。17時半に引き継ぐ非常勤のフラットランドDrは初めての青雲会病院当直とのことで、仕事の要領、電カルの使い方など30分以上にわたってオリエンテーションした。大学から月に2回土日当直に来てくれるので有り難い。この説明するということがなければまた入院しているオマルさんと囲碁でも打ってもよかった。

昨日久々オマルさんと3子局を打ったのだ。内容はいうと、前半優勢と思っていたのに大石の死活をうっかりして逆転され参った。それでも打ち進め、大風呂敷広げてそれを消しにきたオマルさんの石を取って再逆転して勝ったのだった。そう思っていた。しかし、デジカメで一手一手記録していたのを見直してみてとんでもないことに気が付いた。序盤の私の大石の死は実はちゃんと生きていた石だったのだ。それがなぜ死んだのか?それはそこにあるべき私の黒石がオマルさんに剥がされなくなっていたからー。

具体的に写真で見てみよう。↓の黒石は二眼あって生きている。ところが・・。
手数が進んで気がつけばあったはずの黒石(青矢印)がなくなっている。
そこを白に延びこまれて「あっ!」となった。黒16子は死んでしまった。

この白の手を見て私は「なんてうっかりしていたんだ。ちゃんと手を入れれば生きていたものを」と嘆いた。しかしくやしいのでその後も打ち続け、どうにか逆転したから良かったものの反省しきりであった。だが、実際はオマルさんが黒石を剥がしていて私の石が不完全なものになっていたのだった。その証拠もまたデジカメ写真に残っていたのだ。

白番のオマルさんが矢印にあった黒石を手に取っているのが分かる。
これって、百戦錬磨のオマルさんのウラ技なのか?

実はオマルさんも悪気があってのことではない。盤面に夢中になるあまり白石の入っている碁笥(ごけ)からでなくその近くの盤面の石を取ってしまうことがこれまでよくあった。たいていはすぐに気がつき事なきを得ているのだがこの時は互いに気付かず進行してしまった。結果逆転勝ちしたから良かったがー。

黒石181、白石180個あり勝負を付けるのに百手二百手とかかる囲碁では石のずれや紛失は時にあることで、プロの試合でも見たことがある。それは公開対局のNECカップで1999年の小林光一対林海峯戦だったと思うが、小林のスーツの袖に黒石がひっかかり位置がずれてしまった。しかし対局者も気付かず進行してしたのだ。対局は鹿児島であり私は座席で見ていたが気付かなかった。結局勝負に関係しないところだったので事なきを得たが、今回みたいな場合だったらすぐに指摘しないとゲームそのものが成立しなくなる。そのプロの試合は後日TVで放送され石がずれる瞬間が画像に映っていた。画像を残すって大事やわっ!

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