ワールドカップ(W杯)がいよいよ開幕だ。試合が深夜に及ぶことも多く一般には睡眠不足も懸念されるだろうが、私はもともと深夜に寝たり起きたりの生活なので生観戦はやりやすい。今日は何といっても予選屈指の好カード、スペイン対ポルトガルだろう。隣国同士で実力も伯仲している。
床寝しつつ観戦。序盤ポルトガルはC.ロナウドのPKで先制した。その後睡魔でうつらうつらしていたら目の覚めるようなシュートとはこのことか、スペインジエゴ・コスタが一直線に左隅にゴールを決めた。これで1対1。お互いにやるじゃん。だがー。この後バタッと寝てしまった。それから1時間後くらい経ったか、ちょこっと目が覚めると何とスペインが3ー2でリードしている。しかしそこでポルトガルのフリーキックのチャンス。蹴るのはもちろんロナウド。それがまた見事に決まったわ。え、これでロナウドはハットトリック?途中を見ていないので知らなかった。試合はそのまま3ー3のドローで終わった。こりゃーいい試合だったな。この2チームはおそらく枠抜けするだろう。次当たるとしたら決勝か3位決定戦しかない。その可能性はかなり低い。3ー3引き分けという結果は世界中のサッカーファンにとっては一番いい結果だったような気がする。神様の粋な計らいだった。
土曜勤務で医局に着いていきなり、事務方から妙な連絡が入った。なんでも病院に抗議したいといった電話があったとか。これが内容を聞いて呆れた。具体的には書けないが、ようやくすると、配偶者が当院で癌と言われて他病院で手術を受け病状は回復したが結局癌ではなかった。それはいいことだったのだがその間の4ヶ月精神的苦痛がひどかった、謝罪をして欲しいというものだった。診察で私はまったく関与していないのだが、理事長、院長がいないので副院長の私に連絡があったのだ。
電子カルテでその患者の記録を調べてみた。手術で取り除いた腫瘍は癌でなくてもかなり大きく圧迫症状があり手術摘出すべきなのは間違いなかった。そしてその腫瘍を癌と診断したのは読影の放射線科Dr(他院)、当院で治療出来ないため紹介した他病院の担当Dr、さらにそこからまた他病院に紹介されて最終的に手術をしたそこの病院のDrも癌と診断して手術に臨んでいた。そもそも手術してみて初めて癌かそうでないか分かる場合もあるし、当初専門医も癌と指摘しているし無理からぬことだった。それを最初に診て患者のために紹介手配して治療に尽くした当院を非難する。何かおかしいぞ。
それと最近の患者やその家族は病院やDrを絶対に間違わない神様がやっていると勘違いしている気がする。医療行為には試行錯誤や誤診なんてしょっちゅうなんだよ。この抗議者の論理で行けば100%正解でなければそこにつけ込んでもいいということになる。ありえない。
私は怒りを抑えながら、この件にすぐに返事をする必要はないと事務担当に連絡した。本当に抗議する気があるなら後日病院に来てもらいセッティングされた場で話を聞くことになろう。まったくやりづらい世の中になってきていることよ!
0 件のコメント:
コメントを投稿