「いつから腫れてきたの?」「去年の11月から」
本人は異変に気付いていたのだ。腹部CTも撮っていたが睾丸の上まではスキャンしていたもののそんな下までは普通撮影しない。ああ、本人からの申告がなければなかなか気付かないわぁ。しかし非常勤の千門Drは検査の際にふと精巣腫瘍もありうるなと尋ねてみたとか。患者は検査着でいたのですぐに確認できた。写真は出せないが、みれば医者なら誰もがそれを疑うにちがいない代物だった。この前ミニ同窓会で会った泌尿器科の治ったかDrにも電話相談してすぐに治療してくれそうな病院をあたり紹介状を書いた。
患者さんはなんでもすべてを医師や看護師に伝えるとは限らない。もし半年前に「おちんちんが腫れてきて」とか言ってくれればここまで悪化しないで済んだだろうに。恥ずかしさを感じている場合なかなかに言いにくいのだろう。気になる症状があれば何でもしゃべって欲しい。場合によっては自分が思っている以上に命に関わることもあるのだから。
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