午後は早帰りで帰宅中、車中TVを聴いているとアメリカ大統領戦の結果が出つつあった。接戦だが何とトランプがリードしている。残りの州の得票パーセントをみてもぎりぎりトランプがリードしている。これはクリントンに勝ち目はないわ。帰宅してからTVを付けるとおおかた決着がつきやはりトランプが勝利とのことだった。いやー、これは意外。直前にトランプが盛り返してきたとは聞いていたが、米マスコミの出した支持率を見ると逆転勝利するには相当厳しいのではないかと思われた。それにあの破天荒な発言を聞けば良識あるアメリカ国民は彼を選ばないだろうと何となくではあるが思っていた。
しかし、世論調査でも本音を言わない国民、いわゆる隠れトランプ支持者がいたようで、「トランプが大統領になる」と断言していたジャナーリスト木村太郎はえらかった。その理由を以下に語っていた。
「僕が初めてトランプが大統領になると直感したのは昨年12月。当時の報道を見て、彼の暴言の数々は、米国人が言いたくても声に出せないことだと感じたからです。移民や経済格差の問題にしても多くの米国人が心の中で思っていた。それを率直に表現したからこそ有権者に響いたんですよ。先月取材のため、米国に行ったのですが、トランプ勝利を確信するとともに大差もあるんじゃないかと思いました。有権者に「どちらに票を入れるのか」と聞くと、最初は言葉を濁す。投票に行かないという人もいた。でも、よくよく聞くとトランプ。「なぜ隠すのか」と聞くと「マスコミが想定するトランプ支持者は低所得の白人で人種差別主義者で女性蔑視の人たち。隠さない方がおかしい」と言う。だから調査会社の質問にも多くの人が態度を明らかにしませんでした。「隠れトランプ支持」の数は想像以上だ、と思いましたね」だと。
アメリカ国民も切り札(=トランプ)は最後に出してきたか・・。
ただ、これだと今後、一般マスコミの情報もあんまし信用できなくなる。もっとも大統領戦など住民直接選挙がそうで、イギリスのEU離脱や鹿児島県知事選など不支持票が相手の得票になりやすくちょっとしたことで結果が逆転しやすい。正統派が負けているという点も似ている。ダイナミックで面白いが結果が期待外れなら次は正反対の結果にもなることも多い。民主党が政権握っても数年後には惨憺たる有り様になったように、そしてお隣の国も過半数が指示したはずの女性大統領がいまや支持率5%になったように。本来、政党や人間の価値がそこまで低下するはずはない。直接選挙(小選挙区制も似ている)の怖さはしっかり理解しておかねばと思った次第だ。
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