2016年10月22日土曜日

逆「井の中の蛙」

昨夜は当直で引き続き午前外来だ。しかも昨夕、他病院から紹介入院となった患者の胃カメラセカンドルックが必要で診察前の早めに内視鏡室に向かった。噴門部から大量出血して一応クリッピング止血し輸血もしたのだがヘモグロビンが逆に下がっていて気になった。はたして胃の中はまたもや凝血が貯留し明かに再出血していた。ううむ、消化管出血については様々な止血法を駆使しほとんど自分のところで治療出来ていた。しかし今回のケースは難しい。このまままた出血が続いたら・・終末でしかもあいにく外科Drが一人不在で万一の対応もできない。で結局、鹿児島市のプーさん病院に依頼し引き受けてもらうことになった。患者さんのことを考えれば自力にこだわる必要はない。

午前も終わるころ、今度は下血だ。たぶん入院だろうと思ったが緊急の大腸内視鏡では虚血性大腸炎の治癒期と判明し外来での経過観察となった。

ちょうど引き継ぎ時間になり、今日から月1土日に院外から当直の某Drが来てくれその対応をした。特にカルテの使い方のポイントを手取り足取り教えた。それだけで1時間弱かかったかな。すると、「ここの電カルは使いやすいですね」と意外な感想を述べてくれた。いろいろ病院を回ったが使いにくいものが多いが、ここのはわかりやすく使いやすいというのだ。実は私たちはこの電カルを使いにくいからと散々文句を作製した地元の「柔か最高」という会社に言い続けて来た。いろいろ不満を言い続けてきたので某Drの意見は意外だった。私は他の病院の電カルを使ったことはない。だからうちのソフトが意のままに動かないところがありまだまだだと思っていた。しかしいくつも使ったことのあるDrによるとそうではないとのこと。不満ばっかし言っていても実はそこは意外にいいところだった・・。

ふふ、これって逆「井の中の蛙」だね。使い始めてすでに9年近く、バージョンアップして3年、意外にいい電カルソフトだったのか。不満点がフィードバックされてきたからかも。そうだ、これからも文句は言っておこう。使いやすい電カルにするにはそれが一番、改めてそう思ったゾ。

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