2016年10月3日月曜日

大隅良典氏ノーベル賞受賞

10月に入ったというのに暑い!今日80才以上の高齢女性3人の診察をしたがみんな暑さで体調を崩していた。そのうち1人には入院を勧めたが環境の変化を嫌がってか受け入れてもらえず帰宅となった。この蒸し暑さの中、エアコンが効いていないとぐったりなりやすい。気をつけて〜。

そんな暑さの中、スカッとしたニュースがノーベル医学生理学賞を東京工業大栄誉教授の大隅良典氏がオートファジーの研究で受賞したことだ。このところ毎年のように日本人が受賞しているので以前ほどの驚きはなくなったもののこれは誇らしい。またもやお隣の韓国、中国マスコミが「日本人が(ノーベル賞を)また取った。それなのにうちの国は・・」的な論調で記事にするのだろう。韓国など「GDPではかなり追いつきつつあるのに我が国の問題は2、3年の短期的成果にばかり力を入れているせいだ」という指摘もしているらしい。

そうかもしれないが、日本だってそこのところは気をつけていかねばならない。大隅先生は短期的な成果に直結しない基礎科学を追究する科学的精神の重要さを訴え、最近の我が国の研究支援が競争的資金中心になり、成果を求める出口指向に強まっていることに懸念を示している。この点、まだまだアメリカにはとうてい敵わない。彼の国ではノーベル賞を取った取らないはニュースにならない。だって毎年誰かが取っているし当たり前になっているからだ。基礎研究にも十分力を入れている。まだまだアメリカの懐の深さ、広さには学ぶべきところが多いよ。

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