2015年9月23日水曜日

息子を釣った?!

連休最終日は青雲会病院当直だ。「暑さ寒さも彼岸まで」の過ごしやすい季節になったはずなのに午前、夕方と忙しかったわー。救急車は5台、入院は合わせて6人、子どもから90才くらいの超高齢者までバラエティにも富んでいた。連休ならではの県外の人、釣りで怪我の少年などもあった。頬に釣り針が刺さったそのケースは局所麻酔のあと針根元をニッパで切り取り針先を突き抜かせて摘出した。親父は「まだ1匹も釣っていないのにこれだー」とぼやいていたけれど子どものほっぺを釣ったのはあなたじゃないのとツッコミたくなったよ(笑)。





入院患者では癌末期の高齢女性患者の看取りもあった。この人は最近手遅れの癌が発覚し入院していたのだが、カルテを見て思わず唸ったのが昭和41年からずっと近隣の精神病院入院中であったということ。え?50年近くもずっと精神病院に入院というか住んでいたのか・・。積極的治療もしない心臓マッサージもしないとの家族の意向を汲み連絡後心停止となってもただ家族が来るのを待ち続けた。同じく高齢の妹は鹿児島市内からで数人の家族とやって来て「安からできれいな顔で・・私たちが先に逝かなくてよかったー」としみじみと御遺体に語りかけていた。しっかし、精神疾患というだけで49年間も病院生活とは・・。私はそのことに気が遠くなりそうだった。

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