2015年6月22日月曜日

日曜の夜の過ごし方(ただし当直)

昨日は出水から帰って夕方から病院当直に入った。青雲会病院の当直といえば「忙しい」が定番のように言われているが、最近はそうでもない。隣町のおーい病院も以前と比して救急受け入れを頑張っているようでヒマな夜も多い。泣かん薗Drが小林の病院からおーい病院に移ってから「救急は断らないようにする」と言っていたし、二次当直をおーい病院と交互に受け持っていて噂では「専門外だから」と二次当直も断っていた院外Drの勤務がなくなったとも聞いた。

で、今夜は青雲会病院が二次当直。そのせいか久しぶりに忙しい当直だった。以下に外来で来た人を羅列する。

30代男性 尿管結石疑い→点滴、処方
80代女性 前額部挫創→処置
50代女性 救急:過換気症候群→診察のみ
90代女性 救急:一過性の血圧低下→入院
70代女性 救急:めまい→入院
30代女性 過換気症候群→診察のみ
50代女性 頭痛→処方

これが夜集中的に来れば意外に疲れないのだがぽつぽつ間を置いてだったので少々うんざり来た。救急車も3台来ていずれも軽症だ。過換気症候群は処方すら出すこともない軽い病気だが一見呼吸困難を呈し毎月数名は救急車で来る。ギャップの大きい疾患だ。繰り返す人(ほとんどが女性)もいて本人にも周囲にも「実は心配ない病気だ」と丁寧に説明しておく。すると発作が起きても救急車で来るようなことはなくなる。一過性血圧低下も心配ないことが多いが高齢者だったので念のため入院させた。めまい患者は動くと嘔吐もするので入院して点滴継続することも多いし患者もそれを望む。ただ1、2日で症状改善し早く退院させて欲しいと訴えることも多い。

そんなこんなで当直室に行き寝入ったはずだが午前4時前に病棟からの連絡があり目が覚めた。80代女性の脳梗塞患者ですでに心停止だという。実は土曜日の午後居残り当番の時に救急車で運ばれて来た人だった。丸2日連絡が付かないとのことで甥御さんが警察に連絡し鍵のかかった自宅に入ったところベッド横で意識不明で倒れていたという。頭部CTを見ると右半分のほとんどが脳梗塞でやられていた。ポンシンDrに連絡し治療方針を尋ねるともう手の施しようがなく1日半から2日でダメでしょうとのこと。まさにその時間帯だった。甥も来ていて蘇生術を施すこともなく死亡宣告をした。お年寄りの独居が増えている。この人はまだ命あるうちに運ばれて来たので病気もすぐに判明したがそうでなかったら死後数日以上経って発見され、いつどうして亡くなかったか検視しないといけない羽目になったろう。

朝礼が終わり午前の診察途中、可愛いんだ理事長にばったり会うと、「昨日(の当直)は大変だったな。午後は昼寝をしなさい」と声をかけられた。ははー、お言葉に甘えてぐーすか寝させてもらいました。おかげ様で夕方からすっかり元気になりました。

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