サブアラドDrから電話がかかってきた。「私の昇段戦をいっしょに打たないか」と。彼は天鳳でこのところ絶好調、一時は四段に落ち「自分の実力はこのあたりかな」と弱気な発言もしていたのに、一気に五段を過ぎ六段も順調にポイントを積み重ね現在2325ポイント、ということは次ぎに1位を取ればそのポイント75が加わり2400ポイントで七段昇段となるところまで来ていた。ずっと上だった私は同じ六段で1680ポイントとすでに追い抜かれている。そこでサブアラド六段は記念すべき昇段戦を私と戦い花を添えようって魂胆のようだ。うぬぬ・・受けて立とうじゃないの。その前に必ずしもいっしょに対戦できるかはやや微妙で、互いに電話で連絡取り合って対戦申し込みをせーのドン!でいっしょにクリックしなくてはならない。3回に1回は失敗し同卓できないことがある。さてはうまくいくかどうか。せーのでクリックしたらサブアラド、デルバラドいっしょに表示された。「出たな」「はい」くくくっといよいよ闘牌開始となった。
天鳳特上卓(四段~六段が中心の場)では1位75、2位30、3位0、4位-120とすべてのマイナスをラスが被るシステムでいかにラスを引かないかが大事だ。天鳳界では「3位は勝ち」の名言もある。そのためオーラスで3位なのに下家のトップ目にわざと鳴かせたり安いとみればわざと放銃することすらある。ラス目が上がって自分がラスになるよりよほどいい。トップ目のわざ放銃(差し込み)なんてしょっちゅうだ。
この昇段戦も自分がトップになればそれにこしたことはないがなによりラスにならずに打つ、これが大事だった。東1局、サブアラド六段はクズ手でそれでも形式聴牌を目指そうと7ピン槓の対面に枯れている8ピンを切ったところこれがドスン、6400の放銃となった。後で見直すとちぐはぐな打牌をしていた。対して私は無理をせずドラドラ間チャン待ちの手もいつもはリーチを掛けるが先行リーチ者がいたのでいつでもオリられるようダマにしていたらツモ上がって2位浮上した。南3局になりラスのサブアラド六段は少しでも上がろうと喰いタンに走った。私は一盃口ドラ1で聴牌。ここでもリーチは掛けない。下家のサブアラ六段に欲しい牌は切らず上がらせないことがより大事だからだ。すると3位のリーチが掛かり完全に手詰まりとなったサブアラ六段は当たり牌の7万を切るとこれが親マン12000点。持ち点はわずか1600点となりこれでラスは確定的になった。オーラス3位になった私は2位と5800点差。2千点の手を聴牌したがトップ目からのアタリ牌を見逃した。上がって3位のままではつまらない。これもサブ六段がダンビリでラスに落ちる心配がないからできる余裕だ。そのうち赤ドラと入れ替わり3900の手になった。その間トップ目からのアタリをまた見逃した。対面の2位から出るかリーチ棒を誰かが出してくれたら・・。しかしとうとうツモってしまい1000、2000の4000点を上がった。3位のままで2位とは800点差。まあ仕方ないだろう。サブアラド昇段を阻止しマイナス120ポイントさせしばらく昇段は出来なくさせた。ほっほっほ。甘く見ちゃいかんよ。私もすぐに追いつくからね。
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