2014年6月29日日曜日

のたうちまわる

夕方から当直だった。最近このパターンが多い。土曜昼から日曜夕方まで一外科のDrが月2回当直してくれるためにこうなる。日曜が完全にはリラックス出来ないけれど朝から当直するよりはいい。夜は比較的落ち着いていて仮眠も出来た。しかし明け方もう明るくなってから「男性二人、どちらもお腹を痛がって外来に来ています」と当直看護師から連絡があった。行ってみると二人いっしょに来たわけではなく無関係だった。ただ共通しているのは非常に痛がっていて一人は椅子に手を掛けしゃがみ込んで痛さをこらえ、もう一人は何と外来の床寝転びのたうち回っていた。ここは野戦病院か・・。

救急のベッドに移らせ順次診察へ。のたうちさんはとりもなおさず座薬を入れ点滴をつないだ。手を掛けさんを先に診てどうやら胆石のようだった。そそくさと指示しのたうちさんに行くと少しだけ痛みが和らいでいる。そのうちどんどん軽減していき点滴が終わる頃にはすっかり良くなった。あのケモノのような痛がりようは何だったのか。CTその他の検査結果で尿管結石と診断した。青雲の泌尿器科受診を勧めたが「もう帰る」だってさ。「石」の痛みでも尿管結石は極端だ。膀胱にポロッと落ちるだけでけろっと治ってしまう。野戦病院は市中病院に早変わりしたのだった。

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