「サッカーワールドカップ(W杯)第2日の13日(日本時間14日)の注目は前回大会決勝カードのスペイン―オランダ戦。サッカージャーナリスト粕谷秀樹氏に展望を聞いた。
前回大会の決勝が再現されるのだから注目カードのひとつには違いない。しかし、オランダは苦戦必至であり、圧倒的な大差で敗れる危険性までもが浮上してきた。
オランダ守備陣はワールドカップの経験者が皆無。1対1の対応、スピード、カバリング、ラインコントロールなど、近代フットボールのDF陣に求められる要素を満たした者もだれひとりとしていない。従って、現世界チャンピオンのスペインに愚弄(ろう)されるケースも覚悟すべきだろう。ファンハール監督が自他ともに認める戦術家といっても、スペイン迎撃プランは構築するのは至難の業だ。それほど、今回のオランダDF陣は層が薄く、脆弱(ぜいじゃく)だ。
さらに満身創痍(い)のファンペルシーが、スペイン戦を回避するという噂がまことしやかにささやかれはじめた。コンディションがすぐれないポイントゲッターに無理をさせず、残り2試合に決勝トーナメント進出をかける──。プランニングとしては悪くない。
ただ、ファンペルシーの欠場はスペインからプレッシャーを取り除き、より攻撃的になることを意味している。当然、経験不足のオランダDF陣は追い込まれ、青息吐息、右往左往……。
過去に出場した7大会の初戦は5勝2分。無敗を誇るオランダだが、そのポジティブなデータも、今回に限っては無用の長物だ。」
もう笑うしかない。真逆の論評とはこのことだ。これまでの常勝スペインに目がくらみオランダの若いDF陣の経験の浅さという事実のみで論じている。この人はあまり現場に足を運び取材をするタイプではないのではないか。それに真剣勝負であるW杯がぎりぎりの攻防を繰り広げよほどの実力差がない限り(出場する国同士ならそんな差はない)大勝大敗はないのはTV観戦したことのない私でも分かっている。大差がつくのは条件不利側がどうしても勝たねばならない状況下か故障、退場などのアクシデントがあった時くらいだ。
いやそれにしてもファンハール監督の戦術が見事にはまったり、ファンペルシーがスーパーゴールを決めたり、若いDF陣が体張ってスペイン攻撃を抑えたり、オランダが初戦に負けたことがないデータ通りになったことといい、この戦前予想はほぼ全てが逆だった。見どころ予想としてはまるでカスや。あ、名前もそうでしたか。
( フリー百科事典ウィキペディア(Wikipedia)で氏の項目を読むと「2014年のFIFAワールドカップのスペインVSオランダ戦についての事前予想でオランダは苦戦必至であり、圧倒的な大差で敗れる危険性までもが浮上してきたとオランダの敗戦を予想したが、実際の結果はオランダが5-1でスペインに大勝した。結果的に粕谷のサッカージャーナリストとしての見識に疑問がもたれる結果となった。」と早速書かれてあった。やっぱり。)
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