それぞれ部位も直腸から盲腸まで形態も様々だが全員に共通する点が一つある。食生活や体質、男女差は関係なく、みんな無症状の時に検診や大腸内視鏡を受けていないという一点である。大腸癌の症状でイメージする血便や便秘、食欲不振、減量なんてかなり進行癌になってからの話で早期癌はまず無症状、進行癌になりかけでも一番多い症状は無症状なんだ。いつも話すのだけれど、風邪の方が癌より症状が重い。風邪になったばかりの人は「風邪かも」と言って病院によく来るけれど大腸癌になったばかりの人が「大腸癌かも」と言って受診したケースは今まで経験がない。風邪は放って置けば大多数は自然に治るけれど大腸癌になって放っておくとどうなるかみんな頭では分かっているはずなのに痛みもきつさもないから放置する。命に関わらないきつい病気ときつくないけど命に関わる病気は対処法が違う。
40才くらいになったら検診かできれば一度大腸内視鏡を受けてほしい。一度でも大腸内視鏡を受けた人は大腸癌で亡くなる危険度ががくんと下がるはっきりしたデータがある。ましてや自分の年齢が70才を過ぎている自覚があれば検査を受けてみよう。以下は早期大腸癌を内視鏡切除してもらい追加手術も不要だった70才代男性が自らのホームページに写真付きで公開した一例である。検査は1日、その後の自制もたった1週間だ。検査が面倒くさい、何もないから受けなくてもいいやと放置している人は「1日」を嫌がり「1生」を失う羽目になると肝に銘じて欲しいものである。
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