今日の午後は新人職員へのスピーチ(講話)を任されていた。この新人職員に対するオリエンテーションは昨年から行われていて、各分野の所属長や科長クラスの職員が担当する。院長は本来なら最初の週の始めあたりに組み込まれるのだが、お願いして1週ずらしてもらった。先週はまだ院長業務が初めてでとてもスピーチまでは手が回らなかった。で、去年はスピーチ5分前に完成するというバタバタぶりで、自身反省するところもあり、今回は前夜までには作り終えた(それでも遅すぎるというアナタ、それは正しい意見です)。
実はこの手のスピーチに対してはその感想文が数日後に演者には配られる。私はそれをデジカメで保存してあるのですぐに取り出すことが出来る。昨年のを読んでみて職員たちが私のスピーチのどこに感じ入ったかがよく分かった。一番は仕事に対する取り組み方で「仕事は頑張ってもよし、そこそこでもよし、続けていれば何とかなる」という私の経験からの話だ。自分は最初から医師という職業に使命感や魅力を感じて医学部入学したのではなかった。それゆえ、学業や医業になかなか実が入らなかった。それでもどうにか続けることだけがやっていて本格的に身が入ったのは40歳を過ぎて青雲会病院に就職してからだった。これは新人さんたちが自分がそうだったように「はたしてこの仕事が自分に向いているのか」なんて悩んでいる人がいるかもしれないと思ったからだ。向いている向いていなんてたいていはそんなに差があるものでない。どんな職業でもある程度続けられたらそれなりになるもの。それとせっかく医療業界に入ったのだからこの業界が頑張れば頑張るほど相手に感謝されやすい良い職業なんだよということも強調したかった。昨年は副院長としての講話であったが今回は院長としてだ。ちょっぴり重みも感じてくれるたかも。しかしそんな重厚感のある内容は本来苦手で最後は「当直どっきり」のニューバージョンと私がボウリングパーフェクト達成した瞬間のビデオを見せて笑いと自慢で終わったのだった(笑)。
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