2023年1月28日土曜日

ふと、コロナを忘れる

今日は午前は外来で午後は居残り日直だった。外来勤務のポンシンDrが1週間前にコロナに感染していて休みで、その分の仕事もあり午前は少しだけ忙しかった。

昼前に今週月曜に退院させたばかりの高齢男性が「誤嚥性肺炎かも」とのことで施設から受診すると連絡が入った。あれま、せっかく肺炎が直ったばかりなのにー。施設の人の言うことが本当ならまた再入院だろうと、本人の診察前にあれこれ検査指示を出しておいた。こういう手順も外来を効率よく進めるためには必要だ。何が何でもまずは問診、診察、そして検査、治療という手順にこだわると、時間内に終わらなかったり受診者全てを診られなくなる恐れがある。

その患者は胸部CTも先に実施したようだった。ところがーである。なんと、「コロナが陽性に出ました」と連絡が来たではないか。げっ!

本来なら肺炎を疑う患者さんならコロナか否かをチェックしてから院内に入れるのが、ここ最近の病院のルールになっている。ところが施設の人から「昨日も一昨日もコロナ抗原検査は陰性でした」との通知もあり、また肺炎を起こしやすい状況の人だったゆえにコロナチェックはせずに検査を急がせたのだ。しかし、「じゃー、先に入院のためのコロナチェックをしときましょう」と先走ったのがぎりぎり奏功した。接触した職員はそれほど多くなく患者さんを入れたのもレントゲン室とコロナチェックの部屋のみだった。すぐに隔離してコロナ担当のカワゼンDrに連絡しコロナ病棟に入ることが決まった。撮影したばかりの胸部CTには肺炎の所見は全くなく、呼吸状態が落ちていたのはやはりコロナによるものだったのだ。

いやいや、また肺炎かぁと濃厚接触の診察などしていたら面倒なことになっていた。第8波もそろそろ下火とは聞くけれど、まだまだコロナは油断出来ませんわ、ええ。

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