2023年1月7日土曜日

空気を吸うように節約をする

松本明子という女優さんがいる。元祖バラドル(バラエティーアイドル)の一人としても有名だ。最近は節約芸能人としても知られているらしい。倹約家の祖母と母に育てられ、幼少期からもったいない精神が磨かれてきたという。そんな彼女の記事が出ていた。

彼女は衝動買い対策のため、いつも財布には5千円ほどしか現金を入れないのだとか。その金額を超える買い物は、いったん帰宅して本当に自分に必要なものか検討する。「ロスを防ぐため、消耗品は消費できる必要な分だけを購入。あとは、チラシでお得情報をチェックしてタイムセールや特売品、ポイントアップの日を狙います」食費は家族3人でひと月7万円と、家計調査(総務省)の平均を下回る。レジ袋代節約のため、買い物をするときは自宅にある紙袋を持っていく。化粧品はほとんど買わず、もらった試供品をためてケアを。感熱紙のレシートは表面で爪を磨くとツルツルになり、ネイルサロンに通わずにすむそうだ。さらに油汚れがついた食器は、とっておいた紅茶や日本茶のティーバッグで擦り、洗剤と水道代を節約している。

これを読んでカールにちょっと聞いてみた。「お前、感熱紙のレシートで爪を磨くかぁ?」「え、何?」「感熱紙って爪磨きに使っている?」「ああ、使う使う。ネイルサロン?行くわけないじゃない」当然だって顔つきだ。タイムセール、特売品、ポイントアップの日のチェックは空気を吸うようにやっていて「食費が家族3人で月7万円ですって?うちは5人で7万円くらいだったわよ」とその程度ではまだ節約とは言えないぐらいの物言いだ。

記事に戻ろう。一家全員で倹約が習慣化し、洋服を家族内で着まわすなどは当たり前。松本はなんと義母と下着を共有していた。『息子が小さいころは、私の若いころのTシャツを着せていました。逆に成長した今は、息子の昔の服を“お下がり”としてもらっています』着られなくなって捨てるしかない古い服でも再利用し、とことん活用する。『ジーンズを切って、肩掛け用のひもをつければ子どものピアニカケースに早変わり。他にも、伝線したストッキングに新聞紙を詰めればブーツの湿気取りになるし、セーターをほどいて編めば、アクリルたわしとして洗い物に大活躍です』と、そのアイデアは多岐にわたる、という。

これにカールは「あら、今私が着ているのはチッチのお下がり(お上がりというべきか)よ、ほら」と腕を伸ばして見せてくれた。
さらに、と言って見せてくれたのが、チッチが中学時代に着ていたキーパーシャツで、これは外で庭掃除をする時にとても役立っているという。長袖の上に袖口が締まっていてゴミや虫が入りにくく重宝し、もう10年以上使っている。
「もういらないと思った物でも少しでも売れるんだったら簡単に捨ててはダメ」と私も教育されている。例えば病院の当直に出る検食の食パンは食べずに余ることが多いため、私はそれをもらって家にもって帰るようにしている。それは朝食になるのは当然として「開けた後の袋も捨てちゃダメよ」との指導が出る。「この手の袋は匂いが外に漏れにくいからニンニクを保存したするのに役立つの」だと。あと、ティッシュの使い切った箱も捨てずに紙のリサイクルに持って行けば「なにがしかのお金になるのよ」と。こてる家では物は簡単には捨てられない。
「ギボヒサコがさー、ずっと昔にもらったという洋酒をこの間売りに行ったの」とカールがまた言う。何十年も前の古い物で沖縄の実家を整理している時にあった物の中でメルカリでも売れ残っていた5、6本を持って行ったのだが、ギボヒサコは大雑把なキャラゆえに保存状態が良くなく「数本しか売れない上にたった700円だった。でもいいわ、どうせ飲まないし捨てるしかないものだったから」と。で、どうにもならない洋酒が↓だ。
「じゃーこれはもう捨てるのか?」「いいやー。手作りケーキに今使っているラム酒の代わりにでも使おうかな」とは節約の神カール様。決してタダでは捨てない精神は脈づいていた。

そして「これは言っておきたい」とカールが強調したのが、「私ってケチじゃないのよ。確かに節約家かもネ。でも、友だちにはめっちゃお金使うタイプと思われていてさ、安い服着ていても上等なのを着ていると思われているの。いいでしょ。それに節約ってさー、別にそんなにきつく感じないの。逆に豊かな気持ちにさえなるのよ」なんだそうだ。うむ、浪費家よりよっぽど節約家の方がいい。良い嫁もらったぜっ、今さらながらー。

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