2023年1月18日水曜日

昭和世代

朝の外来中に総務課の新人職員2人が検診でやって来た。そのうちの1人の名前が「宮路〇〇」さんだった。そこで私が「ほう、ミヤジね。なら、お父さんの名前はオサムさんかな」と言うと、当然「違います」で「だろうね、でも宮路オサムを知らないかなぁ。『なみだの操』を歌った歌手のー」にも「知りません」だった。平成生まれの女子はまあ知らないだろうな。ところが昭和生まれのホットウォーターNsも「私も知りませんよー」と言うので、これはいけない、と私は歌いだした。

「♪あなたぁ〜のためにぃ〜 守り〜とおした 女の操〜」

歌いだしたら出だしだけで終わるはずがない。

「♪今さら人にぃ〜捧げられないわー」「あなたのー(あなたのー)けしてお邪魔はしないからぁ〜 おそばにー(おそばにー)置いて欲しいのよ〜」「お別れするより死にたいわ〜おんなーぁだから〜」

はあぁ、最後まで歌いきったぜぇー。

で、その様子をホットウォーターNsやブルゾンNsに撮られていた。ホットさんなんか動画まで撮っていたよ。私が握りしめているのはカルテのバーコードリーダー(笑)。


殿様キングスの「なみだの操」が200万枚を超える大ヒットを記録したのは昭和48年(1973年)だから今年でちょうど半世紀50年になる。200万枚と言えば誰もが知る・・と言ってもいいほどだが、平成、令和とくれば半分もの人が知らない。

まあ、私も人生の半分は昭和で育っているから、自分の好みを挙げていくとそのほとんどがその時代に流行ったものばかりだ。囲碁、麻雀、ボウリングって昭和40年代にそのピークがある。「女のみち」や「なみだの操」もそのまっただ中だ。好きな作家も横溝正史やアガサ・クリスティー、好きな音楽も昭和歌謡にビートルズで好きな映画監督もヒッチコックに黒澤明とまさに昭和世代だ。

TVなどでは最近「昭和」を題材にしたバラエティー番組がちょくちょくある。「今では考えられない昭和の常識」ってな切り口で扱われているんだ。昭和って今そのものだったのに歴史的な扱いになっている。あ、そうか。自分らが子どもの頃、当然のように「明治時代」って言っていたな。小学3年の時には昭和43年が「明治100年」だと言われていた。まてよ、今は昭和何年だ?げっ、昭和98年・・。あと2年で昭和100年じゃん。あー、その時はTVや雑誌、ネットで「昭和」が盛んに取り上げられるだろーて。ますまず自分が時代遅れの人間だと自覚させられる。でもね、今さら平成令和になびくことは出来ないわ〜生まれも育ちも昭和だから〜。ううむ、頭の中を「なみだの操」のメロディが駆け巡るわい。→https://www.youtube.com/watch?v=vzYxuNMB3H8

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