「復活」は「冬のソナタ」と並んで私の韓国視聴歴に大きな影響を与えた作品だ(特典DVDを購入した。冬ソナは正式版DVDを購入し、韓ドラでDVD買ったのはこの2作のみ)。制作発表年は2005年。2回以上視聴した数少ない作品の一つだ。初めての視聴の時は何度か徹夜をするくらいハマった。韓国初の本格的なサスペンス作品と評されることが多いが、全24話の中にはそれだけには収まらない内容を含んでいて、例えば第1話は登場人物の紹介編だが、全体の基調は刑事ドラマそのものだ。主人公のオム・テウン(上写真の右端)が刑事役だから当然ではあるけれど、この後推理物風に進み、さらに同じ屋根の下で育ったハン・ジミン(左端)とのラブストーリーの趣もある。二人はこの作品で大きく評価され、その後韓流スターとして主役街道をひた走ることになる。
「復活」は日本の韓ドラファンにはそれほど知名度が高いとは言えないが、日本でBS放送された際の紹介記事では「韓国で"復活パニック"と呼ばれる社会現象を巻き起こした、驚異的ドラマ。視聴者から熱烈な支持を受け、これまで200万件を越えるサイトへの書き込みを記録。放送後も、専門誌の発行やファンが主催するオフ会が幾度も開催されています。誰も予測のつかない複雑、かつ緻密なストーリー展開と、キャストの卓越した演技力が高い評価を獲得。昨年の韓国TV界の各賞を総なめにした、2005年文句なしの韓国ドラマの最高傑作」と最大限の褒めちぎりようだ。私の意見もそのまま相違ない。
第5話までで刑事&推理物は終わり(日本の2時間ドラマによくある時刻表トリックも出て来る)、いよいよサスペンスの始まりで、さらにラブラインの行方もからみハラハラドキドキの展開になる。面白過ぎて見るのを止められない。そして途中、企業物(韓ドラにはよくある)のテイストもあってさらに最終回へ向かっては復讐物としてのニュンアスが強くなり・・いや、今第1話をちょこっと見てみるともう伏線だらけで、全てを知っている私はすぐに理解できるが初めての人は情報量の多さに少し戸惑うかもしれない。もし1話で準主人公のソ・イヒョンが酔っ払わず意識がしっかりした状態で主人公のオム・テウンに会っていればその後の展開は違っていただろうし(二人は刑事と放送記者の関係でこのあとも何度もすれ違いシーンが出てくる)、1話ラストシーンでホテルでの祝賀会でオム・テウンが建設会社副社長とすれちがう時にお互いに顔を見合わせていれば・・。まあそうなったらこの「復活」というドラマはおそらく成立しないはずだ。さらに8話から9話にかけての社員入職式でのシーン。私はここを何度もくり返し見た。ハン・ジミンの大きな瞳に驚愕と涙とがあふれてきて・・そしてその後の主題歌が耳について離れない。切なさと哀愁と情熱が直に伝わってくる。
これまで何度も韓ドラ見る人たちにこのドラマを勧めてきたが、DVDがないとダメでやきもきしてきた。それが動画配信でAmazon Primeなら簡単に見ることが出来る。画質も相当良くて最高画質モードならDVDよりずっといい。あっという間に1話を過ぎて2話途中を見てしまっている。ドラマ内では携帯がスマホじゃないなど若干の古さを感じるけれど名作は基本古びないし、今でも超お勧めだ。脇役の副社長の妹役のイ・ヨニもこのドラマを経て主役を務めるようになったし、男性陣ではおっさんたちの名役者ぶりがすごく、中でも国会議員役のキム・ガプスの演技っぷりには感心したし、後半出てくるキム・ユンソクもただ者じゃないと思ったら映画界では名優として知られていたわ。
おいおい、しかし私は今、Netflixで「ヴィンチェンツォ(現在8話/20話)」、DVDで「哲仁王妃(現在10話/20話)」に今月末はUーNEXTで「ホテル・デルーナ(現在12話/24話)」の後半を見なくちゃいけないんだ。どうしてくれる?!
0 件のコメント:
コメントを投稿