「今日のAコープは客がすごく多かった」とカールが言う。「何か安売りでもあるのかなと思ってよーく見るとお年寄りが多いなと思って」列にならんでいると「今日は年金支給日で」という会話が聞こえてきた。そこで合点がいったという。Aコープのすぐ近くに鹿児島銀行もあるしお金を下ろしての買い物だったようだ。カールはというと5倍ポイントが付く水曜日日曜日にコープには買い物に行く。支給日の15日と水曜日が合致するのは年に1回か2回がある。ならばこれまでも気がつきそうなものなのに、最近はコロナで買い物客が少なくなっていたため初めて気がついたようだ。
一連のコロナ騒ぎで非日常の場面があれこれ出てきている。年配者がいかに年金を頼りに生活しているなどこれまでの私たちはなかなか気づかなかった。学校が休校の時、道路から聞こえてくる子供たちのワイワイガヤガヤがなぜかしら気持ちを和ませてくれることも今回の騒ぎで気づかされた。コロナは今まで知らなかった日常のささいな気づきをも教えてくれている。
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