私はこれまで北朝鮮ものには手を出していないというか(北朝鮮という国が大嫌いゆえ)苦手意識があり、その導入部だけなら見る気がしなかった。しかし、韓国での放送直後からNetflixで配信が始まり、内視鏡室の佳及Ns、4階病棟のマリンNs、サーヤNsの3人が3人とも「『愛の不時着』面白かったぁ、ヒョンビンが格好いいー!」と全く同じ感想を言ってきたのだ。そんな評判を聞き興味がわくも、私はNetflixには加入していないし、日本のCSやBSで放送があるのはまだ先だしで見たくても見られないと思っていた。ところが、マリンNsが「Netflixをシェア出来ますからこてる先生も見てください」と言ってくれた。アカウントの共有機能といって、例えば家族内ですでにNetflixを契約している人がいれば、アカウントを共有してもらうことで追加で月額料金を支払わなくてもNetflixのサービスを利用できる方法がある。私が加入しているU-NEXTにもそれはあり息子たちにシェアしている。マリンちゃんには1つ余った枠があってそれを私に譲ってくれるという。姉のキコ様Nsは全く見ないから〜だって。ならばと私も余っているU-NEXTのアカウントを彼女に利用してもらうことにした。ネット配信の物々交換だ。
それで試行の意味もあって第1話だけ見てみようとしたわけ。ところがこの作品、最初からテンポもよく映像も本格的で一気に北朝鮮のド田舎の舞台に引き込まれてしまった。
ストーリーを追うだけでも面白いし、ヒョンビンは確かに格好良くて乙女ごころをくすぐる設定キャラで、可愛いソン・イェジンも37、8才とかなりトウがたってきたが役柄によくはまっている。それよりも10年以上の韓ドラファンの私にはあちこちでクスグリがあって何度も「ぷっ」と吹き出してしまった。例えばヒョンビンの部下の一人が軍事境界線の任務中こっそり韓ドラを見ているのだがそれがなんとあの「天国の階段(2004)」でチェ・ジウの顔がアップになっていた。その部下は後でソン・イェジンに「なんでシン・ヒョンジュン(ドラマ役ではハン・テファ)は死ぬんだ」とくってかかるもイェジンは「私が思うに・・」とドラマ脚本の都合からの観点を述べるなど笑ってしまう。
それと韓国と北朝鮮とのギャップがあちこちで出てきてとにかく可笑しい。北朝鮮のド田舎の生活は日本で言えば昭和の30年代くらいじゃないかな。そこにセレブのソン・イェジンが放り込まれ特に部下4人とのやりとりはタイムスリップものと共通する面白さで、近いのは「屋根部屋のプリンス(2012)」か。それとこの作品、意識的に韓国名作へのオマージュと思われるシーンが出てくる。先の「天国の階段」ではピアノのシーンそしてこれは「冬のソナタ」だと思ったのが、並木道で自転車に乗るシーンや初雪のシーンなどだ。韓国では初雪の降った日に好きな人と一緒いると、その恋はうまくいくという言い伝えのようなものがあって冬ソナに限らず韓ドラではしょっちゅう出てくる(最近見た中では「トッケビ」「麗」)。しかし北朝鮮兵士はそのことは知らないのでソン・イェジンが「その日のソウルでは恋人に会おうとする人たちのせいで電話回線がヒートする」などとまた解説をしていた。
看護師3人が3人私に勧めてくるドラマってそうはなく、この作品は誰にでもお勧めだ。結局1日で3話まで見てしまった。このドラマの魅力をよく解説しているサイトがあったので以下に紹介しておく。
それはそうと、私が頻繁にNetflixにアクセスしていたのをマリンちゃんには全部ばれていた。というのもNetflixではアクセスのアドレスはマリンちゃんと同じものを使用することになっていて、アクセス後に自分の分け前を選択して視聴する。だから彼女にはアクセスの度にピン!とスマホに連絡が来ているんだそうだ。バレバレや。その点U-NEXTは各自のアドレスを登録しそこからアクセスするのでホストの私には全く分からない。この点はU-NEXTの方がお互いにとっていいな。コロナでボウリング練習もままならずこれで朝礼スピーチが終わればまたまた韓ドラ三昧になりだわ〜。
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