2018年12月4日火曜日

ピロリ菌Q&A

医局会でのレクチャー「ピロリ菌Q&A」を会の前にセッティングし、会が終わってすぐにレクチャーしよとしたがスライドが映らず慌てた。ああでもないこうでもないとしても映せないので「スライドなしでも離せる内容なので」とそのまま話し始めた。質問項目はいずれも私がこれまで受けたものばかりである。

Q「ピロリ菌がいなくなったら、もう二度と感染しないのか」A「二度と感染しない」
Q「ピロリ菌って井戸水から感染するの?」A「する。しかし全てではない」
Q「ピロリ菌除菌の時はアルコールを飲んではダメなのか」A「いいえ。飲んでも構わない」
Q「除菌療法中、副作用が出たらどうすればいいか」A「下血、薬疹、発熱が出たら中止、下痢や味覚異常ぐらいは継続」
Q「除菌に成功しても、胃がんになる可能性はあるのか?」A「ある」
Q「除菌療法判定にピロリ抗体で実施してはだめか」A「ピロリ抗体(血清反応)は判定には向かない」などなど・・。

途中で接続コードを一旦抜いて差し直せばいいことに気付き、そこからはスライド表示出来てスピーチした。Answerは簡潔かつ言い切った。例えば「再感染は二度とない」と答えているが厳密にはわずかにあることはある。アルコールも一次除菌は飲んでも問題ないが二次除菌では気分不良を来すので禁止させねばならない。でも例外まで説明すると一般ピープルや専門外の人は覚えきれない。井戸水だけは「感染は実はあまりない」と言いたかったが、世間でそう思われているし完全に否定する材料がなくyesにし否定的ニュアンスで説明した。これら、Drらの関心もあって質問も結構あった。時間は予定の10分を完全にオーバーし20分近くかかってしまった。

ふむふむ、これは人間ドック室の職員や看護師連中のレクチャーにも使えるゾ。今度の朝礼にもこのネタを使おうか。今日は日記ネタにもなったし、ピロリ菌様々だわ。

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