内視鏡の仕事で出水のスチョル先生のところに行った。検査と検査の間に院長室で四方山(よもやま)話をよくするが、今日はなんといってもフサンコ画伯の話題だった。「本当にすごいね」と感心しきりで「こてる先生も(絵を)やってみればいけるんじゃない」なんて言われたが、自分には分かる、きっとダメだって。これまで「自分も絵が描けたらいいなあ」と思ったことがないのがその理由で、作曲は逆に「出来たらなあ」と思ったことはあった。音楽の評価は5段階評価で2を取ったこともあるほど出来が悪いのに作曲能力には憧れたもんだ。あとスポーツがもっと得意だったらとかもね。まずはそこに興味が持てるかどうかが大事だ。オタク気質の私なのに絵画は美術館巡りもそれほど好きでもないし、やっぱ無理だわ。フサンコ従兄は60才の手習いがよほどハマったとみえる。今じゃ生活も絵描きが中心になっているとか。この調子で描いていけば絵も売れて本当に画伯になっちゃうヨ〜。
スチョル先生は「大の馬刺し好き」だそうで、出水は熊本とも近いせいか割と馬刺しが手に入るらしい。ただ、これまで幾度かあたったことがあり、実は先日腹痛、下痢など大変な目に遭ったそうだ。これまで以上にきつく、さすがに「もう馬刺しは(食べたくない)・・」と思ったとか。私も30年ほど前、生ガキにあたってカキは生では食べなくなった。カールが「美味しいのに」と言っても3日間のキツさを振り返れば我慢もできようというもの。カキは揚げて食べるのが私は美味しくそれで十分。日本人は魚介類だけでなく肉類も生食する習慣がある。レバ刺しなど確か中止勧告があったはずなのにそれでも食べようという人がいるそうだ。すったもんだを経験しないと人は自分の嗜好をなかなか変えないものだ。
出水の患者さんや看護師さんらが「(年を取ると)せわえて〜」と話しているのを聞き、どういう意味?と尋ねた。どうやら「世話が焼けて」の意味らしいが私は初めて聞いた。「え、そう言いません?」と逆に聞かれるもホントに初めてだ。鹿児島の一地方の方言ではないか?姶良、溝辺付近の人で「仰向けになって」を「おなけなって」と言うのは他の鹿児島の地域で使うと聞いた。でも「せわえて」は60年近く聞いたことがなかった。以前、種子島で「胃が痛んで」を「胃がつめて」と言うのを聞いたことがある。初めて聞いたが、それも種子島の患者さんは当たり前のように使っていた。言葉って意外に狭い地域でしか使われないものが多いのに、そこの地域の人たちは日本中で使われいるくらいに思っているのがなんだか可笑しい・・。
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