さて、見せたまえの院長室兼雀荘でテルとついに真剣麻雀勝負出来る日がやって来た。他の対戦相手は席亭の見せたまえDrに歯科医のジャズ魔先生。私との対戦が1年ぶりのジャズ魔はテルにとって同級生のお父さんでもあり全く面識がないわけでもない。ともかくも珍しい組み合わせの対戦は14時に闘牌開始となった。
開局、テルが親。私は自分の風牌の西を鳴いてドラ1の2千点で軽く蹴ろうとした。ところが4巡目にすぐに見せたまえがリーチ。これで慎重に打たざるを得なくそのうちオリに回らされた。ところがテルは苦しみながらも強い牌を打ってくる。巡目が進み終盤15巡目、「よし」とテルがツモった3索を見せ、ツモ断ヤオ一盃口ドラ1の親満4千オールを上がった。うーん、やるじゃない。でもこの後ジャズ魔が上がりを重ねトップで終わった。ジャズ魔はなにがしかつぶやき、しゃべりながら打つ。テルは若干このリズムに慣れなかったようで後で「打ちづらかった」と言っていた。
2半荘目は見せたまえがトップ。私がビリでテルは浮きの2位で3回目に初めてラスを引いたが4回目はまたも2位でプラスドボン料も手に入れプラスに転じた。この時ドボンさせられたのは私。しかもあいつは最初はわざと当たりを見逃し私をドボンさせなかった。させても自分が3万点を超えず浮かないからで、ゲームを続ける策に出て、その後親満を上がりドボンもプラスも両方せしめることに成功した。私にとっては屈辱的なあしらわれ方だ。この後テルは好調となり5回目6回目が連続トップだった。
私はこの後もトップを取れずじりじりした展開に陥っていた。後半、2位は取れるようになったが麻雀はトップが取れないと苦しい。トップが取れないままとうとう最後10回目の半荘になってしまった。ここまで来れば私の負けは確定した。テルはというとややマイナスがかさみほぼチャラくらい。私は頑張ったね。そして最後の最後やっとトップを取れた。テルをビリにして。結果、テルはその分の負けになった。私はもちろん大負けでテルよりも下だったのだが、テルの「オヤジたちとの麻雀でも負けはしない」宣言は阻止したわ。
プラスで終われなかったことでテルの自慢しいはなかった。ただ「3年前より成長している」というのはよく分かった。あと半荘開始前に必ず「よろしくお願いします」と言うのは感心だったな。見せたまえも「オヤジに比べてよく出来ている」だってさ。ともかくも今回の勝負、私の負けだった。
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