夕方、居丈だ薬品の三高MRが医局に来た。顔を見るなり私は「やったねー」、それに対し「ありがとうございます」と三高君。「準々くらいから注目してたんだよ。それが準決と勝ち上がったからホウとなって決勝も勝ったんでビックリさー」「いやー、すぐにこてる先生にお知らせしようと思っていましたがご存じでしたかー」香川県の三本松高校が優勝し甲子園出場が決まったという報告だった。
三高MRとこの日記で名付けた由来が彼が「高身長高学歴高収入」のいわゆる三高だからではなく三本松高校野球部出身だからだ。地元では三高と呼ばれているためそのまま使った。彼が初めて鹿児島に赴任し病院に来たとき、たまたま出身校を聞いたら「ああ、三本松ね、甲子園にも出たことあるな」と反応したら、「初めて言われました」と彼は驚いたものだ。今回、地方の公立校がよく頑張って夏3回目の出場(24年ぶり)を果たした。春は1回の出場だが2005年の希望枠での選考だった。
希望枠は神宮大会枠を得た地区を除く9地区の補欠1位校の中から守備力を重視して1校選ばれ、三本松は秋田経法大付との差わずか1ポイントで選出されたのだった。ちなみに希望枠は被塁打数、与四死球、失点、失策をポイント化し一番点数の高い学校が選ばれ、もし秋田がエラー1つ少なければ秋田の選出となっていたくらいきわどかった。その後この枠は21世紀枠に統合されなくなった。2003年から2008年までの6年間のみの選出方式で当時の三本松の実力からいったら甲子園なんてとても無理だった。三高君は将来男の子でも出来たら「パパは甲子園に出たんだぞ(控えだったけど)」と言える強運の持ち主なのだ。
来年は夏の甲子園第100回記念大会で埼玉、千葉、神奈川、愛知、大阪、兵庫、福岡は2校選出され、全56校と過去最大の出場校数となる。その中には三高君のようなラッキーな球児もいるはずだ。今年の大阪のように大阪桐蔭、履正社は春の優勝、準優勝校であるにも関わらずどちらかは予選敗退というアンラッキーなケースもある。ただそれも人生、運不運って付きものなんだよ。頑張れ、高校球児!
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