2014年2月7日金曜日

公園は思い出の中に

毎回病院の忙しいことを書いているが今夜は珍しく可愛いんだ理事長とラブカメ先生が消化器内科Drらと天文館で会食をとのお誘いがあり、あいにくグッちんDrは所用で来られず私とブックリバーDrが行くことになった。

しかし夕方高齢女性が一過性の意識レベル低下、胸痛で救急搬送されて来て、私が対応すると胸部大動脈瘤の解離が疑われ、CT撮影後確認のために緊急放射線科読影を依頼するとそれに間違いなく一旦解離するも早期閉鎖したタイプ(そんなのがあるとは知らなんだ)とのことで入院となった。問題は積極的治療(バイパス手術)が必要なら青雲会病院では不可で鹿児島の国立医療センターか循環器外科のある病院に紹介しないといけない。しかし年齢で80才を過ぎるとなかなか紹介しづらい。患者の息子(これが私の知っている人だった)と話しして手術は望まないとの確約で送らず内科的治療で対処する、要するに私が主治医として頑張るとなった。むむむ、この大動脈解離、私あんまし経験ないんですけど・・。でも最近は図太くなったというか、循環器内科Drに相談したり、手術しないなら血圧管理をしっかりやれば誰が診たっていっしょ、ぐらいに思うことにしている。会席で可愛いんだ理事長に話すと同じようなことをおっしゃっていた。何がなんでも最高の医療を受けるべきとかたくなになれば鹿児島市はおろか福岡や東京まで治療しに行くべきってなってしまう。高齢で認知もあり自分が何でここにいるのか覚えない患者に最高の医療を施すのは必ずしも最高の結果とはならない気がする。

結局だいぶ遅刻して和食の店「あきせん」に着いた。近くに天文館公園があり久しぶりに見ると洗練され私の子供の頃とは全く別物に変わっていた。戦前は私の母校の薔薇待つ小があったところでその記念碑も建てられていた。公園を斜めに横切る川(どぶ川なのに名前は清滝川)は完全に覆われ初めて来た人はまずそれとは気付かないだろう。プールもテニスコートも跡形もない。私が来てもそこが天文館公園とは気付かないかもしれない。6年間毎日のように遊んだ懐かしき天文館公園は記憶の中にのみ存在している。

会席は理事長が元教授をいじる場面が多く、ちょっと他の人は真似出来ない芸当だ。私も一杯くらいはビールでも飲もうとしたら理事長が「やめとけ」と一言。青雲に来た頃は「こてる先生が酔っ払ったところを見てみたい」なんて言っていたのに見切られたなぁ。で、ソフトドリンクと和食で過ごしたっす。9時半頃にはお開きで遅くならずに済んだ。理事長の手術以前は毎回0時過ぎだったがこれはこれでよしっですネ。

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