2014年2月18日火曜日

早帰りしてはいけない日

土曜勤務をする代わりに平日午後早帰りがあり、あまり忙しくない日を選んで帰ることにしている。今日はそのつもりで早め早めに仕事をし一旦帰宅準備までしていたのだが、どうも雲行きが怪しくなって来た。まずDr二人の体調が悪く二人とも早退、外科Drも手術が遅くなり夕方はDr不足が危惧されたからだ。結局帰らず外来や病棟の仕事をちまちまとしていた。夕方5時ごろピッチ当番のええのんかDrが診ていた患者をそのまま帰宅させてええのんかという打診が私にあった。ゲートボールをしていて意識消失となった高齢男性だった。脳血管障害はなさそうで貧血もHbが13台とわずかにあるも騒ぐほどの数値ではない。ただ朝から黒色便があったというエピソードが引っかかった。もしかして胃潰瘍出血でもあって血圧低下しての症状では思った。まだ診療時間内だし食事を摂ったあとでも今日の今胃カメラをした方が無難でしょうと私が引き受けた。こんな時躊躇なく検査態勢に入れるのが青雲会病院のいいところだ。10分もしないうちにどくどくと出血をしている胃潰瘍を見つけ内視鏡止血を施すことになった。いやー、帰さなくて良かった。その人の入院手続きをしている最中に今度は救急要請があり診てみるとひどい脳出血患者だった。まだ午後6時頃だったのでシマッチDrに連絡すると電子カルテで画像確認後交代してくれ入院加療となった。

結局早帰りしてはならない日だったようだ。特に胃潰瘍出血患者はこの人のために残るよう定められていたのだろう。

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