2014年2月26日水曜日

反論したくても

インターネット上の仮想通貨ビットコイン取り扱いの日本の会社マウント・ゴックスが経営破綻したという。このようなネット決済が出てきた背景にはそれなりの理由があるはずで一概にこのビットコインを否定するものではないがどうも投機目的でこれに乗っかった連中がいるようでそれならば自業自得といえよう。だいたい数年しか経っていないシステムでしかもあやふやな背景もあるのに何百万も投資(投機)する気が知れない。そんな連中はあいつの10万が1000万になったと聞けばいても立ってもいられないのだろう。20年以上前のバブル時代を思い出す。ま、これがきっかけでこのちょっとした狂騒は落ち着くかとは思う。これにもめげず生き残るようならこのビットコインシステムもたいしたもので世の中の通貨概念を変えるほどのものになるかもしれない。ま、お金の動きに弱い私は手を出すことはないだろうが・・。

夜は県医師会での胃癌検診の勉強会に参加した。第二内科出身の多摩市煮両兄弟先生の報告、講演があって久しぶりに胃の勉強も出来た。内視鏡だけでいい加減に観察してよしという態度はいけないよとのことで確かに丁寧にきちんと観察していかねばならないと感じ入った。

ただ胃癌の現況報告での解釈で一つだけそれは違うでしょと思ったのが、胃癌患者の減少が単純にピロリ菌感染者(胃癌発生の大きな誘因である)の減少だけではないのではないかという意見。私の解釈では胃癌減少の大部分はピロリ菌陽性患者の減少にありなのだ。

多摩市煮弟先生曰く、昨年某新聞に「『40才代以上で80%ものピロリ菌感染者がいる』と書かれてあり(ピロリ菌感染者が減少していないのならば)検診に関わる人たちのこれまでの貢献もあるのでは」とのこと。でもその新聞の記事は20年前の北大の浅香先生が報告した時のデータのはずだ。現在では40才代のピロリ菌陽性患者数は80%どころか50%もいない。青雲会病院では人間ドックなどで40才代の胃カメラを多数しているがピロリ菌陽性者は半分以下で多くて3割程度かと思っていたら倉敷中央病院の2011年のデータでも40才代は30%程度という報告でこれなら合点がいく。

だいたいマスコミは最新データを必ずしも披露するとは限らない。1992年の浅香データは非常に有名で詳しくは知らない記者がさも最近のデータと誤って記事にした可能性が高い。青雲会病院の年代別データがあれば一言言っても良かったかなと思った。やっぱりきちんとデータを整理しておく必要がある。でも忙しさにかまけてこれがなかなかやれないんだよなぁ。

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