最近発表があった厚生科学審議会と薬事・食品衛生審議会の合同部会資料のワクチン副反応はうちの病院とほぼ同じ症状と頻度だ。特徴的なのが副反応が出やすい人が「若年者」と「女性」に目立つという情報で、合同部会の委員たちの間で「女性に多いのは日本特有のことか?」という声が出たそうで、なぜなのかはまだ解析が必要とのことだ。
この記事を見て私は思い出すことがある。それはこの日記でも何回か書いている子宮頸がんワクチンのことだ。コロナワクチンと無論中身は違うが筋肉注射で女性に副反応が出やすいという点は似ている。有効率の高さもだ。7、8年前、その副反応が話題になり、理不尽なほどの非難をする人たちとマスゴミがいて、結果、頸がんワクチン接種率は1%未満に落ち、それが未だに続いている。WHOから「日本の対応はおかしい」と言われても、心ある婦人科医師たちが「接種すべきだ」と声を上げても日本のマスゴミは動こうとしない。毎年子宮頸がんで2800人もの女性たちが亡くなっているというのに、ワクチン接種先進国では明らかに頸がん発症率が下がり10年後くらいにはこの病気そのものが根絶出来そうだというのに、日本はほぼ唯一ワクチン接種が行われていない国なのだ。
コロナはもし発症するとしたらここ1年以内の病気だが、子宮頸がんは10年後20年後くらい先の病気だ。しかしウイルスが悪さをし年間に数千人が死ぬ病気なのはほぼ同じ、そして最大の有効策がワクチン接種と疫学的にも実証的にも証明されている(コロナも先行したイスラエルなどみればほぼそう言える)のに、なぜマスゴミは積極的にこの問題を取り上げないのだ。ウイルスが原因で死ぬのは同じ、近く悲しむか遠く悲しむかの違いなのにこのままずっと放置しておくつもりなのか。ワクチンの副反応を大げさに騒ぐ人たちやそれを擁護する市民団体が怖いのか。本当に腹立たしい。マスゴミもコロナでこれだけ毎日うるさいくらの情報を発信するのなら本質的に同じである子宮頸がんワクチン問題についてもちゃんと取り上げろ!!そうしたらちゃんと「マスコミ」とこの日記でも書こうぞ。
頸がんワクチンに反対する人たちの意見を私はホームページやtwitterで読んで見てみたが「ワクチンは副作用はあるが予防効果はない」とか「子宮頸がんは定期併用検診で予防できる」とか明らかに間違いの情報を声高らかに訴えている。反対する人たちはきちんと医学的な論証を出していない。マスゴミもせいぜい両論併記でお茶を濁す報道が多い。小児科医で衆議院議員あべともこ氏は「がん予防の有効可能性0.01%。重篤な副反応疑いは有効可能性の5倍」と独自の計算で出した明らかに間違いのデータでワクチン反対の運動を続けている。他にも市会議員や医師の中にも同様の発言をする人たちがいるが、多くの発信は根拠がなかったり、誤った情報・デマに基づいていたり、理解不足や情報の解釈が大きくゆがんでいたり、感情的であったり、政治的な立場からのポジショントークなどだったりするものだ。ワクチンに副反応があるのは今回のコロナワクチンでもいっしょ。しかしこのワクチンがどれほどの恩恵を人類に若い女性にももたらすかは計り知れないほどなのだ。副反応や有害事象には医学的に妥当で適切な診療を行い、必要な補償を行うことはもちろん、そのような可能性、補償の内容についても広く整備・準備し、周知しておくことを国や行政が行えばいいことだ。ふう、ここまで書いて少々疲れた。
私も少し感情的になってしまった。私が言いたいことをきちんと発信しているDr(峰宗太郎氏)がいる。ぜひ、そちらを読んでもらうほうがいいかもしれない。↓。
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