2020年5月16日土曜日

仕事ください

コロナウイルスは直接感染がなくてもおそらくすべての人に何らかの影響を与えている。

青雲会病院に非常勤で以前来ていた某Drもその一人だ。そのDrから「今月途中から6月まで当直、非常勤勤務などを回してもらえないか」という依頼が来た。それは歓迎するがいったいなぜ?

実は某Drは4月途中までアメリカはニューヨークに留学していたんだそうだ。2年のつもりが3年になって6月末には帰国予定だった。しかし世界で一番コロナ患者が多いニューヨークにいては研究どころではなくなった。在住してもしようがなく帰国を画策したが、現在ニューヨークからの帰国便は1週間に1便程度しかなくなかなか難しかったという。日本経由で中国に帰ろうとする人たちもいてそういった人たちの中には搭乗直前で拒否されたケースもあったとか。搭乗人数は3割程度だったそうだ。で、家族とどうにか帰国出来たはいいが、神奈川県のホテルに2週間缶詰状態でさらに帰鹿しても2週間は自宅軟禁状態だった。お金は減るし、大学の仕事の割り当てはなく7月からのローテーションの仕事が来るまで無給状態が続くため、うちに当直業務の依頼があったというわけ。

いやはや大変だったですね。そんなわけで来週の私の当直は彼がしてくれることになった。6月はまだ当直予定は作っていないが「何もしていないのでどんどん仕事を入れてください」という。まあ困ったときはお互い様、協力しましょう。

今年は何と言っても「コロナ」の年。それ以外は何も考えられないな。

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