2020年5月6日水曜日

ゴッドファーザーPARTⅡをまた観る

朝、今年初めての庭の琵琶をもぎ取った。今年の庭の琵琶の木は実の成熟が遅い上に1/4ほどしか成っていない。しかし食べてみるとそこそこに甘く美味しかった。4月に市販の大きな琵琶も食べてみたがそれより甘かった。チッチが自分が食べて美味しかった琵琶の実の種から植えたものできっといい品質の琵琶だったのだろう。

連休最後の日もネット麻雀などしながらTVの前でゴロ寝をし、昼からはNHKBSで「ゴッドファーザーPARTⅡ(1974年)」をやっていたのでまた見てしまった。「ゴッドファーザー(1972年)」は名作だがこの「PARTⅡ」も勝るとも劣らない名作でともにアカデミー賞作品賞を取った。続編物がアカデミーを受賞するのは初めてのことでその後もない。それくらい圧倒的な名作ということだ。「PARTⅠ」とは違って、ゴッドファーザーことヴィトー・コルレオーネの若かりし頃のエピソードと後を継いでゴッドファーザーとなった子のマイケル・コルレオーネの現在の葛藤を描くスタイルで観ている方を飽きさせない。私は原作も読んでいるが、PARTⅠでは主人公の若かりし頃が省かれていたのでそれを補完する意味もあったのだろう。二つの物語は直接的にはつながっていないけれど編集がうまいのかストーリーが面白いからかはたまた演技がうまい(ヴィトーを演じたデニーロはアカデミー助演男優賞)からか。やはりすべてそろっているからだろう。
(↓上がマイケル役のアル・パチーノ、下がヴィトー役のロバート・デニーロ)


今回、次兄フレッドの裏切りにマイケルが気づくシーンで表情がさっと変わったのを初めて意識して観た。今までそこを私は見落としていた。その直後にマイケルがフレッドの頬を両手でつかみキスをする。このシーンはずっと後の1990年に「ドン・サバティーニ」というコメディー映画内(この映画の主人公はなんとマーロン・ブランドで見た目はビトー・コルレオーネそっくりという役柄)で助演役の映画オタクが実際にブランドに映像を見せて解説をしていた。曰く「弟がゴッドファーザーとして兄に自分支配している立場だと示している」と。注意力と洞察力で名画はさらに楽しめるものだ。「ゴッドファーザーPARTⅡ」にマーロン・ブランドは出演を懇願されるも高額ギャラをふっかけたため折り合えず、結果脚本が変わったという。それでもアカデミー賞だから監督のコッポラ、脚本原作のマリオ・プーゾが優秀だったってことかな。

「ゴッドファーザー」のPARTⅠとPARTⅡは何度観ても面白く、楽しめる映画である。もし観ていないならあなたはラッキーだ。これから何度でも楽しめるから。1990年のPARTⅢについては唯一映画館でリアルタイムで観たがそれきりでDVDは持っているものの観ていない。前2者に比べ評価も低くまあ名作とは言いがたいようだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿