土曜午前は仕事だった。そこそこ患者は来るけれどコロナ以前よりは数はやや少ない。病院は敬遠される施設のうちの一つになっている。病気にも不要不急があるのだろう、おかげで少し余裕もって診察が出来る状況だ。
外来看護師のまっちんNsが最近韓ドラを観るようになったと以前書いたが、お勧めのドラマを話しているうちに、2005年の「復活」の話題になった。「冬ソナ」と並んで私がハマったドラマの代表であまり知られていないというのもミソだ。「へーえ、面白いんだ」と興味を持ってくれたので「あ、もしかするとDVDが医局の机にあったかもしれない」と取りに行くとあった。全24話と少し長めだがそれを忘れるくらい次を観たくなる、私は2回徹夜をしたくらいだ。韓ドラ好きって同じドラマを観てもらって会話を共有したいと思うもの。彼女にもDVDを貸して楽しんでもらいたい。「時間に余裕のある時に観ないと・・」と彼女が言うので「その方がいい」とアドバイスしておいた。
夜はYouTubeで「エール」で話題の古関裕而関連の番組を見た。少し前、彼の作品には戦時歌謡にも有名なものがあると書いた。「露営の歌」というのはどんな歌だろうと思ったら、「♪勝ってくるぞ勇ましく〜」だった。知ってるわい私でも。他に「暁に祈る」「若鷲の歌」もあり、「若鷲の歌」は「♪若い血潮の予科練の〜」で出だしでこれも知っていた。どこか哀愁が漂いただ勇ましいだけの曲ではない。古関自身も現ミャンマーの戦線で苦労したみたいだしこのあたりのエピソードも是非観てみたいが、撮影延期が続いているので端折られるかもなあ。
古関裕而とはコンビでいくつも曲を作った西条八十も取り上げられていてこの人もすごい人だった。ヒット曲は「旅の夜風」「誰か故郷を想わざる」「蘇州夜曲」「青い山脈」「王将」などまだまだたくさんある。その中で昭和28年に三越の社長から「健全な新しい歌を作りたい」との申し出があったエピソードがある。古関裕而と西条八十が指名され計13曲(三越ホームソング)を作ったが、最初の面会で「現在ちまたに氾濫している歌は、『トンコ節』とか不健全、下劣なものばかりである。家族で歌えるような楽しく美しい歌を作ってほしい」と要望された。ところがお座敷小唄で少しエロい「トンコ節」を作詞したのは当の西条八十その人だった。「それは私が作ったもので」と言うと社長は絶句したらしい。
いやー、これには吹き出したねえ。西条は「三越さんも特売場から特製場までいろいろありますでしょ。私も『詩のデパート』で俗なものから高級なものまで何でも作ります。三越さんには高級な歌を作りますから」と弁明したそうだ。(YouTube→https://www.youtube.com/watch?v=9ZICynshw1g)
昭和歌謡の大好きな私は「エール」でいっぱいこの手のエピソードを観てみたいわぁー。
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