2017年11月25日土曜日

本の敵

朝から1日休みだ。そこでこの前から懸案だったMacのメジャーアップデートを始めた。OS10の12のSierraから13のHigh Sierraに変更するのだ。こうしたアップデートは何かトラブルがあっても大丈夫なこんな日にするに限る。忙しい平日の夜にやってしまうと以前の環境と違いすぎて困ったり新しい仕様に慣れなくて戸惑ったりしがちだ。

さて、バージョンアップすると小1時間はネットなどパソコンでやることが何もできなくなる。そこで数ページしか読んでいなかった村上春樹の「ノルウェイの森」を読み始めた。この間この小説を話題にすると大学同期の寝太郎先生より「村上春樹を読んでみたがどこがいいのかさっぱりわからない」とのコメントを頂いた。「ノルウェイ、田崎つくる、1Q84など、読んではがっかりし、今度こそはと繰り返し、結局、読まなければ良かったと思っています。あくまでも主観ですが、くどくどした粘着質な描写にうんざり」だと残念がっていた。ほう、ノーベル賞も取るのではと話題に上る作家をこのように評価する向きもあるのか。私は読んでいないのでなんとも言えない。世間の評判どおりなのか寝太郎先生のいうとおりなのか、まずは読んでみましょうぞ。

主人公は37才の男、高校、大学生のころを直子という女性を軸に回想している。高校時代の同級生の直子とは東京へ出てそれぞれの大学に通い付き合ってはいるがそこには自殺したともに友人の男子の影があるようだ。淡々と回想していてこれは作者の体験がもとになっているかと勘ぐった。Wikipediaで調べると作者は神戸から早稲田に入学したとありそのようである。で、読み進めると、74ページで二人のベッドシーンが描かれていた。流れの中で読んでいると特にいやらしい感じではないのだが、改めて文章にしてみればそこいらへんのエロ小説とほとんど変わりないゾ。

僕は彼女にくちづけし、乳房をやわらかく手で包んだ。直子は僕の固くなったペニスを握った。彼女のヴァギナはあたたかく濡れて僕を求めていた。

このあと直子は主人公の前からふつりと姿を消す。主人公は神戸の彼女の実家に手紙を出すがすぐには返事がない。ようやく短い手紙が来たところでバージョンアップが終わって私は本を閉じた。ふむ、まあ読みやすいしこのあと二人はどうなるのだろうという興味も湧く。今のところ可もなく不可もなくまた続きは今度というところか。

で、ネットをまたやり始めてふと思った。前回「ノルウェイ・・」を読んだのは10月半ばで1ヶ月前だった。その時も新幹線に乗っていてネットが出来ないときだった。今回も同様だ。ということはネットをやれば面白いことがいっぱいあるからわざわざこの本を読まなくてもいいということだ。最近、本が売れないわけである。「ノルウェイ」もいずれ読み終えるだろうが、ネットの誘惑を振り切るほどの磁力はなさそうで感想を書くにのはまだまだ先になりそうである。

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